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押絵羽子板の数々
布をふくらませて立体的に仕立てた押絵羽子板。歌舞伎の名場面やその年の話題を映す。

歳の瀬の浅草に、押絵の羽子板。── 江戸の年の市。
十二月十七〜十九日。浅草寺の境内に、豪華な押絵羽子板を並べた市が立つ。江戸から続く、歳の瀬の風物詩だ。
浅草寺の境内が舞台。雷門・仲見世とともに、江戸情緒たっぷりの年の瀬風景になる。
職人技の押絵羽子板と、師走の浅草の活気。一年の締めくくりにふさわしい。見どころは三つ。
布をふくらませて立体的に仕立てた押絵羽子板。歌舞伎の名場面やその年の話題を映す。
羽子板が売れると、商人と客が威勢よく手締め。市のあちこちで拍子が鳴る。
雷門・仲見世の人波と相まって、江戸から続く年の瀬の情緒に浸れる。
羽子板市を支えるのは、押絵羽子板を作る職人と、商う人々だ。一枚ずつ手で布を貼り重ねる細かな手仕事。子の健やかな成長を願って羽子板を贈る習わしを、職人と浅草の街が今に伝えている。