01
やりまわし
全速力のだんじりを、勢いを落とさず直角に方向転換。曳き手と綱方の呼吸がすべて。

疾走するだんじりが、角を曲がる。── 命がけの「やりまわし」。
九月。重さ4トンを超えるだんじりを猛スピードで曳き、交差点を勢いそのままに直角に曲がる「やりまわし」が最大の見せ場だ。
岸和田市の旧市街が舞台。狭い町に、彫刻で飾られただんじりが疾走する。
速さと度胸の「やりまわし」と、屋根上の華麗な舞。緊張と美が同居する。見どころは三つ。
全速力のだんじりを、勢いを落とさず直角に方向転換。曳き手と綱方の呼吸がすべて。
だんじりの屋根の上で、団扇を手に飛び跳ねる大工方。疾走する屋根の上で舞う度胸。
夜は約200個の提灯を灯し、昼とは一転してゆっくり優雅に町を巡る。
だんじりを曳くのは、町ごとの曳き手たちだ。命の危険と隣り合わせのやりまわしに、町の誇りを賭ける。岸和田の人にとってだんじりは一年の中心。「だんじりのために生きる」と言われるほどの熱量だ。