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八ヶ村の毛獅子舞
毛皮をまとった獅子が、笛と太鼓に合わせて舞う。村ごとに型が異なり、見比べる面白さがある。

八ヶ村の毛獅子が舞い、屋台が練る。── 播州・大塩の秋。
十月十四・十五日。播州の数ある秋祭りの中でも、大塩は「毛獅子」で知られる。八つの村の獅子と豪華な屋台が宮入りする二日間だ。
姫路市大塩町、大塩天満宮とその周辺一帯が舞台。山陽電車の駅からすぐの、土地に根づいた祭り。
大塩を大塩たらしめるのは、何といっても毛獅子だ。屋台の豪華さと合わせて見どころは三つ。
毛皮をまとった獅子が、笛と太鼓に合わせて舞う。村ごとに型が異なり、見比べる面白さがある。
金糸の刺繍幕で飾った播州型の屋台を、男たちが担いで練り、ぶつけ合う迫力。
獅子と屋台が次々と大塩天満宮へ宮入りする。狭い参道に村の総力がぶつかる。
この祭りは、大塩という土地の人々が代々受け継いできたものだ。ながら旅は、この大塩に腰を据えて取材している。毛獅子を舞う若者、屋台を担ぐ男たち、それを支える村の人々──「灘より大塩を」。その一人ひとりの物語こそ、私たちが伝えたい祭りの本体だ。