富山で寿司を調べると、店のランキングばかり出てきます。★その前に知っておくことがあります。富山の寿司は3種類あって、それぞれ別物です。
★富山湾鮨・回転寿司・ます寿し。検索者が混乱するのは、ます寿しが握りではなく押し寿司だからです。
3分で説明すると
- ★富山の寿司は3種類。富山湾鮨・回転寿司・ます寿し
- ★富山湾鮨は「富山湾で獲れた魚介類のみを使用した10貫の握りのセット」
- ★富山湾鮨は商標登録第5936606号。権利者は富山県鮨商生活衛生同業組合
- ★ます寿しは押し寿司。握りではない
- ★ますのすし一重は2,000円(ますのすし本舗 源)
- ★源はJR富山駅構内で6:30〜20:00・無休。イートイン不可
- ★ホタルイカの旬は3月〜6月
- ★白エビの旬は4月1日〜11月30日
- ★ブリ(トロ)の旬は11月末〜2月中旬
- ★香箱ガニ内子の旬は1月6日〜1月20日という短さ
- ★富山湾には日本海の魚種800種類のうち500種類が生息している
- ★白えびは不漁で、新湊きっときと市場は白えびのトッピングを休止している
富山の寿司は3種類ある
| 富山湾鮨 | 回転寿司 | ます寿し | |
|---|---|---|---|
| 形 | 握り10貫のセット | 握り(1皿ずつ) | ★押し寿司 |
| ネタ | ★富山湾産のみ | 店による | サクラマス |
| 食べ方 | 店で食べる | 店で食べる | ★持ち帰る・土産にする |
| 位置づけ | ★商標登録されたブランド | 日常の店 | 駅弁・土産 |
★「富山で寿司」と検索する人が想像しているのは、たいてい最初の2つ。ところが検索結果にはます寿しが混ざってきます。別の食べ物だからです。
富山湾鮨とは
県が押しているブランドで、定義がはっきりしています。
「富山湾で獲れた魚介類のみを使用した10貫の握りのセット」
★これが富山湾鮨の中身です。特許庁の資料にそう書かれています。★季節により内容が変わることもあるとされています。
ポイントは2つ。★富山湾産に限ることと、★10貫のセットであることです。
商標登録されている
- ★商標登録第5936606号
- ★権利者は富山県鮨商生活衛生同業組合
- 指定役務は「富山湾で漁獲された魚介類を使用したすしの提供」
★勝手に名乗れる名前ではありません。「富山湾鮨」と掲げている店は、その条件で出しているということになります。
★価格についての記載は、確認したページにありません。店ごとに違うため、行く店で確かめることになります。
回転寿司でも質が高い理由
富山の回転寿司が話題になるのは、ネタの供給元が近いからです。
★富山湾には日本海に生息する魚種800種類のうち500種類が生息していると富山県が説明しています。
★湾そのものが漁場で、港から市街地が近い。これが条件です。とくに白エビ・ホタルイカ・ブリは富山湾の代表的なネタになります。
ます寿しとは
★押し寿司です。サクラマスを使い、笹で包んで丸い曲げ物に詰めたもの。握りではありません。
ますのすし本舗 源
- ★1908年の鉄道開通と同時に開業した富山駅の老舗駅弁店
- ★「ますのすし」は開業4年後に登場
- ★1965年に中川一政画伯が書き下ろしたパッケージでイメージを確立
- JR富山駅中央改札前売店|富山市明輪町1-225 JR富山駅構内
- ★6:30〜20:00、無休
- ★イートイン不可。駐車場なし。予約・取り置き可
★朝6:30から開いています。新幹線の時間に合わせて買える、という作りです。
一重と特選
- ★ますのすし一重|2,000円
- ぶりのすし|2,500円(★1957年に3代目が発案)
- ★特選ますのすしは「身の柔らかさと脂乗りを高めた」もの
- 小箱、焼き鯖すし、おむすびもある(★価格の記載なし)
- ★少量サイズの販売がある
★一重が定番で2,000円。少量サイズもあるので、1人で食べきれるか心配なら小さいものを選べます。
ます寿しの店は1軒ではない
富山市観光協会の「すしのまち とやま」には、ますのすし本舗 千歳、鱒寿し本舗 今井商店、富山名産鱒の寿し 高芳、庄右衛門 元祖関野屋、吉田屋鱒寿し本舗など複数の店が並んでいます。
★店ごとに酢や身の厚みが違うとされますが、公式に比較した説明はありません。
季節ごとの旬
富山市観光協会が寿司ネタごとの旬を公表しています。主なものを抜き出します。
| ネタ | 旬 |
|---|---|
| ホタルイカ | ★3月〜6月 |
| 白エビ | ★4月1日〜11月30日 |
| ブリ(トロ) | ★11月末〜2月中旬 |
| 紅ズワイガニ | ★11月6日〜1月20日(オスは〜3月) |
| 香箱ガニ内子 | ★1月6日〜1月20日(オスは〜3月) |
| ノドグロ | 7〜10月 |
| マグロ | 通年 ※「氷見マグロ」は5〜6月 |
| 甘エビ・バイ貝 | 通年 |
| サワラ | 3月〜6月頃 |
| アジ | 4月〜7月 |
| ヒラメ | 晩秋〜2月頃 |
春|ホタルイカ
★3月〜6月。サワラ(3月〜6月頃)やクロダイ(3月〜5月)も同じ時期です。
夏から秋|白エビとノドグロ
★白エビは4月1日から11月30日と、日付で区切られています。ノドグロは7〜10月。
★ただし2026年10月26日時点で、白えびは不漁とされています。新湊きっときと市場は白えびのトッピングを休止していると案内しています。旬の期間内でも、その年の漁次第だということです。
冬|ブリとカニ
★ブリ(トロ)は11月末〜2月中旬。カニは期間が極端に短く、★香箱ガニ内子は1月6日〜1月20日の2週間、紅ズワイガニは11月6日〜1月20日です。
★香箱ガニを目当てに行くなら、1月の前半しかありません。
富山駅で食べる・買う
- ますのすし本舗 源 JR富山駅中央改札前売店|★6:30〜20:00・無休・イートイン不可
- きときと市場とやマルシェ|富山駅構内の商業施設
★駅で完結させることもできます。時間がないなら、ます寿しを買って新幹線で食べるという形が成り立ちます。
市内の回り方は 富山観光モデルコース にまとめています。
新湊きっときと市場まで足を延ばす
- ★営業時間|9:00〜17:00
- ★定休日|1月1日(一部テナント休日有)
- ★万葉線「東新湊駅」下車 徒歩約10分
- 駐車場|普通車365台、大型バス20台
- 「獲れたての海の幸や地元特産品、ます寿し、お土産品など」
- 特産のシロエビ・ベニズワイガニなど
★17時で閉まります。1日の最後に回すなら、逆算が要ります。
予算の目安
★価格を公表しているのは、ます寿しだけです。
- ★ますのすし一重|2,000円
- ぶりのすし|2,500円
★富山湾鮨の価格についての記載は、確認したページにありません。10貫のセットという中身は決まっていますが、値段は店ごとです。
★店ごとの価格は、確認した公式のページに記載がありません。
県が「寿司といえば、富山」を進めている
背景も知っておくと、この土地の力の入れようが分かります。
- ★「10年かけ、育てていくプロジェクト計画です」
- 柱は「普及啓発」「人材育成」「環境整備」の3つ
- ★2032年の目標は、「寿司」でイメージする都道府県として富山県を挙げる人の割合を90%(2023年現在8.9%)
- ★富山の「寿司」を友人などに積極的に勧める県民の割合を90%(2023年現在45.3%)
★2023年時点で8.9%を90%にする、という目標です。県を挙げた取り組みの途中にある、というのが今の状態になります。
通販で取り寄せる
★ます寿しは持ち帰れる形なので、通販でも手に入ります。握りと違い、押し寿司だからです。
駅弁として売られてきたものなので、★輸送を前提に作られているのがます寿しの強みになります。
よくある質問
富山で有名なお寿司はどこですか
★店の順位は公表されていません。知っておくと役に立つのは、「富山湾鮨」という商標登録されたブランドがあることです(商標登録第5936606号、権利者は富山県鮨商生活衛生同業組合)。★「富山湾で獲れた魚介類のみを使用した10貫の握りのセット」を出す店ということになります。
ます寿しとは何ですか
★サクラマスを使った押し寿司です。握りではありません。笹で包んで丸い曲げ物に詰めた形で、持ち帰りや土産、駅弁として売られてきました。★ますのすし本舗 源は1908年の鉄道開通と同時に開業した富山駅の老舗駅弁店で、ますのすしは開業4年後に登場、1965年に中川一政画伯のパッケージでイメージが定着しました。定番の「ますのすし一重」は2,000円です。
富山の名産の寿司ネタは何ですか
代表的なのはホタルイカ(3月〜6月)、白エビ(4月1日〜11月30日)、ブリ(11月末〜2月中旬)です。カニは期間が短く、★香箱ガニ内子は1月6日〜1月20日、紅ズワイガニは11月6日〜1月20日。★富山湾には日本海の魚種800種類のうち500種類が生息していると富山県が説明しています。
回転寿司が食べられる場所はどこですか
★個別の店名は公式に案内されていません。場所の目安として、富山駅構内のきときと市場とやマルシェと、新湊きっときと市場(万葉線「東新湊駅」徒歩約10分、9:00〜17:00、1月1日休)が、海の幸を扱う施設として公式に案内されています。
白えびは今食べられますか
★2026年10月26日時点で、白えびは不漁とされています。新湊きっときと市場は「現在白えびが不漁の為、白えびのトッピングはお休みしています」と案内しています。白エビの旬は4月1日〜11月30日ですが、★旬の期間内でもその年の漁によって扱いが変わります。
まとめ|富山の寿司の要点
- ★富山の寿司は3種類。富山湾鮨・回転寿司・ます寿し
- ★ます寿しは押し寿司で、握りとは別物
- ★富山湾鮨は「富山湾で獲れた魚介類のみを使用した10貫の握りのセット」
- ★商標登録第5936606号。権利者は富山県鮨商生活衛生同業組合
- ★富山湾鮨の価格は公表されていない。店ごとに違う
- ★富山湾には日本海の魚種800種類のうち500種類が生息
- ★ますのすし一重は2,000円、ぶりのすしは2,500円
- ★源のJR富山駅中央改札前売店は6:30〜20:00・無休・イートイン不可
- ★源は1908年開業、ますのすしは4年後に登場、1965年に中川一政のパッケージ
- ★ホタルイカは3月〜6月、白エビは4月1日〜11月30日、ブリは11月末〜2月中旬
- ★香箱ガニ内子は1月6日〜1月20日の2週間だけ
- ★白えびは不漁。きっときと市場はトッピングを休止中
- ★新湊きっときと市場は9:00〜17:00、万葉線「東新湊駅」徒歩約10分
- ★県は「寿司といえば、富山」を10年計画で進めている(2023年時点8.9%→2032年90%が目標)
ます寿しは押し寿司で輸送を前提に作られているので、現地に行かなくても同じものが届きます。一重は1人でも食べきれる量です。
この記事の情報は2026年10月26日時点のものです。特許庁・中部経済産業局の「富山湾鮨」の資料、富山県「寿司といえば、富山」、富山市公式観光サイト(富山市観光協会)の「富山湾の寿司ネタ」「ますのすし本舗 源 JR富山駅中央改札前売店」、射水市公式観光サイトの「新湊きっときと市場」を確認しました。富山湾鮨の価格、回転寿司の店名、ます寿し各店の味の違い、店の順位については、確認したページのいずれにも記載がないか、当サイトで確認していないため書いていません。源の店舗情報は富山市観光協会のページに「2025年10月時点」と記載があるものです。旬は年や漁によって変わります。
