仙台七夕の飾りは「七つ飾り」の名前と意味まではよく説明されています。ただ誰がいくらかけて作っているのか、どれが受賞作なのかを書いたものは見当たりません。
この記事は主催者の情報から、作られ方と見分け方まで含めて整理します。知って見ると、同じ通りが違って見えます。
3分で説明すると
- 吹流し5本で1セットが仙台七夕の習わし
- 飾りは各個店が数か月前から手作り。1本数十万〜数百万円
- 内容は当日まで非公開
- 8月4日早朝に各商店街が10m以上の竹を山から切り出す
- 8月6日朝8時ごろから飾り付け
- 8月6日午後に金・銀・銅の賞を発表。受賞作は根元にプレートが付く
- 雨が降ると各店が大急ぎでビニール袋にしまう
- くす玉は昭和21年頃に仙台の商人が考案したとされる(諸説あり)
飾りはどう作られるか
祭の3日間より前から始まっています。
8月4日に竹を切り出す
祭り前の8月4日早朝、各商店街が10m以上の竹を山から切り出し、小枝を払って準備します。
アーケードの天井近くまで届く飾りは、この竹に吊られています。
飾り本体は数か月前から
飾りは各個店が数か月前から制作しています。1本の価格は数十万〜数百万円とされています。
通りに並んでいるのは既製品ではなく、その店がその年のために作ったものです。毎年新たに手作りされ、豪華さを競います。
当日まで中身が分からない
飾りの内容は当日まで非公開です。事前に「今年はこうなる」と出ることはありません。
だから8月6日の朝8時ごろの飾り付けが、その年の初披露になります。
吹流しは5本で1セット
数え方の話です。
吹流し5本を1セットで飾るのが仙台七夕の習わしとされています。通りを歩いていて5本まとまって下がっているのは、そこが1つの飾りだということです。
1本ずつ別のものを見ているのではなく、5本で1つの作品として見るのが本来の見方になります。
8月6日午後に賞が発表される
いちばん使える情報です。
商店街ごとに飾り付けの審査が行われ、8月6日午後に金・銀・銅の各賞が発表されます。
そして受賞結果は飾りの根元に賞のプレートを付けて示されます。
つまり6日の午後以降なら、どれが金賞かを見て回れます。闇雲に歩くより、プレートを探しながら歩くほうが見落としません。
逆に6日の午前中はまだ飾り付けの最中で、賞も出ていません。3日間の選び方は 仙台七夕まつり2027の日程 にまとめています。
七つ飾りとその意味
吹流しのほかに、6種類の飾りが下がっています。
短冊・紙衣・折鶴
- 短冊|学問や書道の上達
- 紙衣(かみごろも)|病気や災難の厄除け、裁縫の上達。子どもの無事な成長を願う身代わりの意味もある
- 折鶴|家内安全と健康長寿。昔は一家の最年長者の年齢の数だけ折った
巾着・投網・屑篭
- 巾着|商売繁盛と、節約・貯蓄の心
- 投網|仙台近海の豊漁・豊作と、幸運を寄せ集める
- 屑篭(くずかご)|清潔と倹約。飾り作りで出た裁ちくずを集める
屑篭が面白いところです。飾りを作る過程で出たごみを入れるものが、飾りそのものになっています。
吹き流し
織姫の織糸を表し、手芸や機織りの上達を願うものです。仙台七夕で最も目立つのがこれにあたります。
投網が「仙台近海の豊漁」を願うものである点からも、七つ飾りが土地の生業と結びついていることが分かります。
くす玉はいつからあるか
吹流しの上についている球です。
くす玉は昭和21年頃に仙台の商人が考案したとされています(諸説あり)。仙台七夕まつりの「歴史」のページはさらに具体的で、森権五郎が、くす玉を竹かごと京花紙で作る方法を考案し、普及させたとあります。
七夕の飾りとしては戦後生まれということになります。古くからの形ではありません。
歴史の流れは 仙台七夕まつりの歴史 にまとめています。
どこで見るのがいいか
飾りが並ぶのは仙台駅前から中央通り、一番町通りのアーケード街です。
賑わうのは3つの通り
賑わいの場所として挙がっているのは中心部の中央通・東一番丁・駅前の各通りです。
2026年のガイドに名前が出ていたのは次のとおりです。
- サンモール一番町商店街
- ぶらんどーむ一番町
- 一番町四丁目商店街(仙台三越の近く)
- 一番町スクエア(藤崎前)— 地元の学生が作った折鶴の吹き流し
- マーブルロードおおまち
- ハピナ名掛丁商店街
ただし案内では「アーケード街全域」とされていて、区間の境界までは定義されていません。
周辺の商店街は素朴な笹飾り
周辺の地域商店街では素朴な笹飾りも見られるとも案内されています。中心部の豪華なものとは別のものが見られます。
中心部は人が多いので、混雑を避けるなら周辺部という選択もできます。
雨が降ったらどうなるか
飾りは紙と布でできています。
主催者の案内にこうあります。雨が降ると、飾りを濡らさないよう各店が大急ぎでビニール袋にしまいます。
つまり雨の日はビニールに包まれた飾りを見ることになります。数十万〜数百万円をかけた手作りなので、当然の対応です。
天気予報を見て日を選べるなら、晴れの日を優先する理由がここにあります。
写真を撮るときに知っておくこと
- アーケードの中は暗い|屋根があるので日中でも光が限られます
- 5本で1セット|1本だけ撮ると作品として成立しません
- 根元のプレート|6日午後以降なら、賞と一緒に撮れます
- 雨の日はビニール|天候で絵が変わります
自分で作ってみる
主催者が制作資料を出しています。
折り紙作家の伊藤由麿氏が監修したガイドブック(PDF)と、七つ飾りそれぞれの制作動画が公開されています。
七つ飾りは家庭でも作れる大きさのものが中心です。
よくある質問
Q. 飾りはいつ立てられますか
8月6日の朝8時ごろからです。竹は8月4日早朝に各商店街が山から切り出します。
Q. 誰が作っていますか
各個店です。数か月前から制作し、1本の価格は数十万〜数百万円とされています。内容は当日まで非公開です。
Q. 吹流しは何本で1セットですか
5本です。吹流し5本を1セットで飾るのが仙台七夕の習わしとされています。
Q. どれが受賞作か分かりますか
分かります。8月6日午後に金・銀・銅の賞が発表され、受賞結果は飾りの根元にプレートを付けて示されます。
Q. 七つ飾りの意味は何ですか
短冊(学問・書道)、紙衣(厄除け・裁縫)、折鶴(家内安全・健康長寿)、巾着(商売繁盛・貯蓄)、投網(豊漁・豊作)、屑篭(清潔・倹約)、吹き流し(手芸・機織り)です。
Q. くす玉は昔からありますか
昭和21年頃に仙台の商人が考案したとされています(諸説あり)。仙台七夕まつりの「歴史」では、森権五郎が竹かごと京花紙で作る方法を考案し普及させたとあります。
Q. 雨の日はどうなりますか
各店が飾りを濡らさないよう、大急ぎでビニール袋にしまいます。
まとめ|飾りの見方
- 吹流し5本で1セット。1本ずつではなくまとまりで見る
- 各個店が数か月かけて手作り。1本数十万〜数百万円
- 内容は当日まで非公開。8月6日朝8時が初披露
- 6日午後に金・銀・銅を発表。根元のプレートを探して歩く
- 七つ飾りは土地の生業と結びついている(投網=仙台近海の豊漁)
- くす玉は戦後生まれ
- 中心部は中央通・東一番丁・駅前。周辺部は素朴な笹飾り
- 雨の日はビニールに包まれる
飾り付けは6日の朝8時、賞の発表は6日の午後。朝から通りにいると、立っていく様子と受賞作の両方が見られます。仙台に泊まると6日を朝から使えます。
この記事の情報は2026年10月20日時点で、仙台七夕まつり公式サイトの「七夕飾りについて」「歴史」「開催概要」「完全ガイド」を確認したものです。商店街の名称は2026年のガイドに出ていたものです。
