「那智の火祭り」で検索して公式を開くと、出てくる名前が違います。★正式名称は例大祭「那智の扇祭り」。火祭りは通称です。
もうひとつ、知らずに行くと困ることがあります。★夜の祭りではありません。毎年7月14日の昼間に行われ、最大の見どころは14:00です。
3分で説明すると
- ★毎年7月14日の昼間。夜ではない
- ★2027年は7月14日(水)
- ★正式名称は例大祭「那智の扇祭り」。「那智の火祭り」は通称
- ★通称の由来は「御瀧の参道を大松明の炎で浄める様の勇壮さから」
- 10:00に熊野那智大社で始まり、15:30の還御祭で終わる
- ★最大の見どころ「御火行事」は14:00、飛瀧神社・那智御瀧
- ★扇神輿は12体。高さ1丈8尺3寸(約6m)
- ★大松明は12体。直径1尺4寸(44cm)、高さ4尺(1m34cm)程。一番重いもので約50kg
- ★那智田楽はユネスコ無形文化遺産。11:30から
- ★有料駐車場は例年10:30ごろ満車。臨時駐車場から無料シャトルバス
- ★当日の定期バスの乗降は「那智山」バス停のみ
- ★御火行事は大変混み合うので、早めに滝前参道沿いで待つよう案内されている
那智の火祭りはいつか
★毎年七月十四日の昼間に行われます。熊野那智大社の案内にそう書かれています。
日付は固定です。★旧暦でも曜日でもなく、7月14日。だから曜日は毎年変わります。
2027年は7月14日(水)
★2027年7月14日は水曜日です。2026年の7月14日(火)は終了しています。
★平日に当たる年が多い祭りということになります。日付が動かないぶん、予定は何年先でも立てられます。
正式名称は「那智の扇祭り」
公式の表記は例大祭「那智の扇祭り」です。「那智の火祭り」はその通称にあたります。
★通称の由来も公式に書かれています。「御瀧の参道を大松明の炎で浄める様の勇壮さから「那智の火祭り」とも称されます」。
つまり祭りの本体は「扇」、見た目の印象が「火」。検索では火祭りが使われ、公式は扇祭りと書く、というずれはここから来ています。
1日の流れ
熊野那智大社が公表している時程です。
| 時刻 | 行事 | 場所 |
|---|---|---|
| 10:00 | 御本社大前の儀 | 熊野那智大社 |
| 11:00 | 大和舞(小学生が奉納) | 特設舞台 |
| 11:30 | 那智田楽(ユネスコ無形文化遺産) | 特設舞台 |
| 12:15 | 御田植式 | 熊野那智大社 |
| 13:00 | 扇神輿渡御祭 | 熊野那智大社 |
| 13:30 | 伏拝扇立神事 | 伏拝み |
| 14:00 | 御火行事 | 飛瀧神社・那智御瀧 |
| 14:17 | 扇褒神事 | 飛瀧神社・那智御瀧 |
| 14:20 | 御瀧本大前の儀 | 飛瀧神社・那智御瀧 |
| 14:50 | 御田刈式・那瀑舞 | 飛瀧神社・那智御瀧 |
| 15:30 | 扇神輿還御祭 | 熊野那智大社 |
那智勝浦町の案内には、これに加えて13:50 一・二・三の使発進/13:57 光ヶ峰遥拝式/15:00 扇神輿還御が載っています。
午前は熊野那智大社の境内
10:00から12:15までは山上の熊野那智大社です。特設舞台で大和舞と那智田楽が奉納されます。
★午前中は舞と神事。火は出てきません。
午後は滝前へ
13:00の扇神輿渡御祭で扇神輿が動き出し、★伏拝み(13:30)を経て、14:00には飛瀧神社・那智御瀧に移ります。
★午前と午後で場所が変わるのがこの祭りの構造です。両方を見るなら、昼過ぎに移動することになります。
最大の見どころは14:00の御火行事
★大松明に点火し、扇神輿を迎えて清めるのが御火行事です。「那智の火祭り」という通称は、この場面から来ています。
★時刻は14:00、場所は飛瀧神社・那智御瀧。ここを外すと、火を見ずに帰ることになります。
那智勝浦町の案内は★「大変混み合いますので、早めに滝前参道沿いの適当な場所にてお待ちください」としています。
扇神輿は12体・高さ約6m
- ★12体
- ★高さ1丈8尺3寸(約6m)、3尺(約1m)程
- 白銅鏡8面などで飾られ、那智の大滝を表すとされる
★縦に長い形は、滝そのものを表しています。神輿というより、滝を立てて運んでいる、という見方になります。
大松明は12体・約50kg
- ★12体
- ★直径1尺4寸(44cm)、高さ4尺(1m34cm)程
- ★一番重いもので約50kg
- 桧の割板を桶のように輪じめにしたもの
★扇神輿も大松明も12。数が対応しています。12という数は、御本社大前の儀で十二神に神饌を供えることにも表れています。
那智田楽はユネスコ無形文化遺産
★11:30の那智田楽はユネスコ無形文化遺産です。火の場面だけを見て帰ると、これを見逃します。
その前の11:00の大和舞は小学生が奉納します。★午前の2つはどちらも舞です。
那瀑舞
14:50の那瀑舞(なばくまい)は、★日の丸の扇を持って御瀧に向かって舞うものです。那智勝浦町の案内では松明を持つ地元の人々が舞うとされています。
★御火行事のあとにも見るものがあるということです。14:00で引き上げると、ここを逃します。
どこで見るのがいいか
★公式に「おすすめの観覧場所」や有料席の案内はありません。
分かっているのは、行事の場所が時刻で決まっていることです。
- 10:00〜12:15|熊野那智大社(特設舞台)
- 13:00〜13:30|熊野那智大社〜伏拝み
- 14:00〜14:50|★飛瀧神社・那智御瀧(滝前参道)
- 15:30|熊野那智大社(還御祭)
★火を見たいなら滝前参道の一択です。そこに人が集まります。
混雑と待つ時間
混雑について公式に書かれているのは2点です。
- ★有料駐車場は例年10:30ごろに満車になる
- ★御火行事は大変混み合うので、早めに滝前参道沿いで待つ
★10:30に駐車場が埋まり、14:00が本番。つまり3時間以上の待ち時間が前提の祭りということになります。
★7月14日の昼間です。日なたで待つ時間が長くなることを計算に入れる必要があります。
アクセスと駐車場
有料駐車場は10:30ごろ満車
★那智山域の有料駐車場が満車になると(例年10:30ごろ)、那智山中腹の臨時駐車場に回ることになります。
臨時駐車場と無料シャトルバス
★臨時駐車場(大門坂駐車場他)に止め、無料シャトルバスで移動します。★「那智山満車」の看板が出た場合は臨時駐車場へ進むよう案内されています。
★看板が出ていたら、山上を目指さない。ここだけ覚えておけば迷いません。
バスとタクシー
- ★定期バスは通常どおりの時刻で運行。ただし当日の乗降は「那智山」バス停のみ
- ★タクシーは「那智の滝前」バス停付近で降車可能
- JR紀伊勝浦駅から滝前バス停まで約30分(バス)/約20分(タクシー)
- 車は那智勝浦新宮道路の那智勝浦出口信号を左折、約8km・約15分
★当日はバスの乗降場所が限られます。那智勝浦町は数に限りがあるため公共交通機関の利用を求めています。
足元と服装
★服装や足元についての案内は、確認したページにありません。
分かっている条件はこうです。★山上の熊野那智大社と、滝前の飛瀧神社の2か所を移動すること。★臨時駐車場に回った場合はシャトルバスを使うこと。そして14:00の御火行事まで参道沿いで待つこと。
★石段の段数についての記載も、確認したページにありません。那智山は参道が坂と石段で構成される場所なので、歩く前提で考えることになります。
文化財としての位置づけ
- ★国指定重要無形民俗文化財
- ★那智田楽はユネスコ無形文化遺産
熊野那智大社は世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部でもあります。★祭りと場所の両方が文化財という構成です。
宿をどうするか
★終わるのは15:30。夜の祭りではないので、理屈のうえでは日帰りが成り立ちます。ただし条件が3つあります。
- ★10:30には駐車場が埋まる(朝のうちに現地にいる必要がある)
- ★14:00の御火行事まで待つ(朝から夕方まで拘束される)
- 那智勝浦は紀伊半島の南端に近い
★遠方からなら前泊が現実的です。那智勝浦の回り方は 那智勝浦のモデルコース にまとめています。同じ7月の大きな祭りでは、京都の 祇園祭 が月のはじめから続きます。
よくある質問
2027年の那智の火祭りはいつ開催されますか
★2027年7月14日(水)です。毎年7月14日の昼間に行われ、日付は動きません。10:00の御本社大前の儀に始まり、★14:00の御火行事を経て15:30の扇神輿還御祭で終わります。
那智の火祭りと那智の扇祭りは違う祭りですか
★同じ祭りです。正式名称は例大祭「那智の扇祭り」で、★「御瀧の参道を大松明の炎で浄める様の勇壮さから「那智の火祭り」とも称されます」と公式に書かれています。検索では火祭り、公式では扇祭りが使われます。
夜の祭りですか
★違います。昼間の祭りです。公式の表記は「毎年七月十四日の昼間に行われます」。10:00に始まり15:30に終わります。大松明に火が入る御火行事は14:00です。
駐車場はありますか
★那智山域に有料駐車場がありますが、例年10:30ごろに満車になります。満車後は那智山中腹の臨時駐車場(大門坂駐車場他)に止め、★無料シャトルバスで移動します。「那智山満車」の看板が出た場合は臨時駐車場へ進むよう案内されています。★当日の定期バスの乗降は「那智山」バス停のみです。
鞍馬の火祭りとは違うのですか
★別の祭りです。那智の火祭り(那智の扇祭り)は和歌山県那智勝浦町の熊野那智大社で、毎年7月14日の昼間に行われます。
まとめ|日程と見どころの要点
- ★毎年7月14日の昼間。2027年は7月14日(水)
- ★正式名称は例大祭「那智の扇祭り」。火祭りは通称
- ★通称の由来は「御瀧の参道を大松明の炎で浄める様の勇壮さ」
- 10:00 御本社大前の儀 → 15:30 扇神輿還御祭
- ★最大の見どころ「御火行事」は14:00、飛瀧神社・那智御瀧
- ★午前は山上の熊野那智大社、午後は滝前。場所が変わる
- ★扇神輿は12体・高さ約6m。那智の大滝を表すとされる
- ★大松明は12体・直径44cm・高さ1m34cm程・一番重いもので約50kg
- ★那智田楽(11:30)はユネスコ無形文化遺産
- ★14:50の那瀑舞は日の丸の扇を持って御瀧に向かって舞う
- ★有料駐車場は例年10:30ごろ満車。以降は臨時駐車場+無料シャトルバス
- ★当日の定期バスの乗降は「那智山」バス停のみ
- ★御火行事は大変混み合う。早めに滝前参道沿いで待つよう案内されている
- ★国指定重要無形民俗文化財
- ★おすすめの観覧場所・有料席・服装についての案内は公式にない
駐車場は10:30ごろに埋まり、本番は14:00。朝から夕方まで現地にいる組み立てになります。紀伊半島の南端近くなので、遠方からなら前泊が現実的です。
この記事の情報は2026年10月26日時点のもので、2026年の那智の扇祭り(7月14日)の終了後に書いたものです。熊野那智大社公式の「例大祭『那智の扇祭り』」と、那智勝浦町の「那智の扇祭り」(更新日2025年5月22日)を確認しました。おすすめの観覧場所、有料席、撮影の可否、服装や足元の案内、石段の段数、雨天時の扱い、交通規制については、確認したページのいずれにも記載がありませんでした。時程は公表されているもので、年によって変わることがあります。扇神輿と大松明の寸法は熊野那智大社の表記を採り、那智勝浦町の表記(長さ6メートル程・幅1メートル、大松明50kg〜60kg)とは数値の幅が異なります。
