西大寺会陽(さいだいじえよう)について、2026年10月20日に大きな決定が出ました。
★2027年の宝木(しんぎ)争奪戦は中止です。2026年2月の争奪戦で男性2人が死亡したことを受けた判断です。ただし祭り自体は開催されます。
3分で説明すると
- ★★2027年の宝木争奪戦は中止。2026年10月20日に西大寺会陽奉賛会が役員会で決定
- ★中止になるのは「宝木争奪戦」と、その前の「地押し」(裸衆が境内を練り歩く)
- ★祭り自体は開催される(西大寺観音院)
- 理由|2026年2月の宝木争奪戦で男性2人が死亡
- ★外部有識者の「あり方検討委員会」の提言は2026年12月をめど。2028年以降は未定
- 会陽は例年2月の第3土曜日。2027年は2月20日(土)
- 会場は西大寺観音院(岡山市東区)。JR西大寺駅から徒歩約10分
- ★国の重要無形民俗文化財(平成28年3月2日指定)。室町時代から続く
- ★有料の観覧席はない。公式に案内があるのは本堂内の拝観(1,000円・19:00〜20:45)
- 後祭りは2月22日から3月8日まで(2026年の例)
2027年の宝木争奪戦は中止
まずここを押さえてください。
決まったのは2026年10月20日
★祭りを主催する西大寺会陽奉賛会が、役員会で中止を決定しました。発表は2026年10月20日です。
大森實会長は、2人の死亡を重く受け止めているとしたうえで、「安全第一で執行することというのは非常に難しい」と話しています。2028年以降の在り方に関する提言がまとまっていない段階では、十分な安全対策を取ることが難しいという理由です。
中止は「宝木争奪戦」と「地押し」
★中止になるのは2つです。
- 宝木争奪戦|本堂の御福窓から投下される2本の宝木を、裸の男たちが奪い合う行事
- 地押し|宝木争奪戦に先立って、裸衆が境内を練り歩く行事
つまり「裸の男たちが宝木を奪い合う」という、この祭でいちばん知られている場面が行われません。
祭り自体は開催される
★西大寺観音院によると、祭り自体は開催されます。会陽全体が中止になるわけではありません。
ただし2027年の開催日と具体的な行事内容は、2026年10月26日時点で発表されていません。例年どおりなら2月第3土曜の2月20日ですが、確定情報は今後の発表を待つことになります。
なぜ中止になったのか
★2026年2月の宝木争奪戦に参加した男性2人が死亡しました。
発生日、具体的な状況、死因については、報道に記載がありません。確認できるのは人数が2人であることだけです。
あり方検討委員会
事故を受けて、奉賛会は外部有識者による「あり方検討委員会」を設置しました。2028年以降の実施方法を検討するためのものです。
- ★2026年10月7日に4回目の会合(冒頭を除き非公開)
- 委員長は杉山慎策氏。★宝木争奪戦を見直すべきだという考えを示している
- ★アンケート|岡山県内と関西圏の合わせて1000人を対象に、インターネットで祭りに対するイメージなどを調査
- ヒアリング|祭りの参加グループなど約20の団体や個人
- ★提言は2026年12月をめどに奉賛会へまとめる予定
つまり2028年以降どうなるかは、2026年12月の提言を待っている段階です。
西大寺会陽はいつか
★例年2月の第3土曜日です。西大寺観音院の公式がそう書いています。
| 年 | 第3土曜 |
|---|---|
| 2026年 | 2月21日(土)=開催済み |
| 2027年 | 2月20日(土) |
| 2028年 | 2月19日(土) |
| 2029年 | 2月17日(土) |
会場は西大寺観音院(岡山市東区西大寺中3-8-8)。2026年は奉修第517会でした。室町時代から続く祭で、平成28年3月2日に国の重要無形民俗文化財に指定されています。
例年の当日の流れ(2026年の例)
2027年の内容は未発表なので、2026年に行われた流れを載せます。
| 時刻 | 行事 |
|---|---|
| 14:40 | 少年はだか祭り(公民館出発) |
| 15:50 | 少年裸祭り(1・2年生は餅投げ/3・4年生は五福筒/5・6年生は宝筒) |
| 17:25 | 会陽甚句の演舞 |
| 18:45 | 会陽冬花火 |
| 時刻の記載なし | 垢離取場(冷水を浴びて身を浄める) |
| 22:00 | 宝木投下 |
| 23:00/23:20 | 宝木納め(各祝主の福男) |
宝木投下の場面は、公式が具体的に書いています。本堂内外の明かりを一斉に消し、浄暗のもとで宝木が投下される。9000人の裸が東西に大渦をなす——という描写です。
会陽太鼓の時刻は出典で食い違う
★西大寺観音院公式は18:30と20:00、岡山市東区は18:15と19:10としています。どちらも2026年分の案内です。
会陽太鼓は、宝木の争奪戦に参加できない女性たちが場内に向けて打ち鳴らすものだと公式は説明しています。
「宝木」とは何か
宝木(しんぎ)は2本です。本堂の御福窓から投下されます。これを取った者が福男と呼ばれます。
宝木は、祭の19日前に始まる準備の流れのなかで作られます。
- 会陽の19日前|会陽事始式
- 事始式の3日後の午前0時|宝木取り・宝木削り
- 会陽の2週間前から14日間|修正会。その結願が会陽当日
★宝木取りの道中は、当山に戻るまで無言とする決まりがあります。
2026年の祝主はナカシマホールディングス株式会社(創立100周年)とサンヨープレジャーグループ(創立80周年)で、福男は各3名でした。
見学できる場所
★有料の桟敷席や観覧席についての記載は、西大寺観音院公式にも岡山観光WEBにもありません。
公式に案内があるのは、本堂内の拝観です。
| 項目 | 内容(2026年) |
|---|---|
| 会陽当日の本堂内拝観 | ★1,000円/19:00〜20:45 |
| 同日の修正会拝観 | 21:00〜21:50 |
| 修正会・特別拝観(2月8日〜21日) | 大人500円/小人200円 |
宝木投下は22:00なので、本堂内拝観(19:00〜20:45)は投下の前に終わります。そのあとの修正会拝観が21:00〜21:50です。
★宝木投下の様子は、西大寺観音院の公式YouTubeチャンネルでLIVE配信されます。
会陽冬花火
同じ日に花火が上がります。
- 2026年は2月21日(土)18:45〜。★毎年2月第3土曜日
- 場所は西大寺観音院
- ★発数、雨天時の扱い、観覧場所についての記載はない
- 問い合わせ|会陽冬花火実行委員会 086-944-5038
宝木投下が22:00ですから、花火は3時間以上前です。日没後すぐの時間帯になります。
前日の宵祭り
会陽の前日に会陽宵祭りがあります。
- 2026年は2月20日(金)17:00〜20:00。★毎年、会陽の前日
- 会場は西大寺観音院
- ★五福餅まきは、会陽当日の宝木争奪戦に参加できない女性限定(一部の催し以外は男性も参加できる)
- 飲食エリアと縁日エリアがある
- ★入場無料。餅まきの登壇は事前申し込み制
- 問い合わせ|会陽宵祭り実行委員会(西大寺観音院内)086-942-2058
2027年は宝木争奪戦が中止ですが、宵祭りの扱いについての発表はまだありません。
後祭りは2月22日から3月8日まで
会陽は1日で終わりません。2026年の案内では、会陽後祭りが2月22日から3月8日までで、境内に屋台が並びます。
| 日付(2026年) | 行事 |
|---|---|
| 2月22日〜3月8日 | 会陽後祭り(境内に屋台) |
| 3月1日(日) | 後会式 稚児行列練り供養法会。集合13:00・行列14:00・参加費3千円 |
| 3月2日 | 大柴燈護摩(会陽結願際)。フリーマーケットなどの出店予定 |
| 3月8日(日) | 会陽アト祭り結願祭 |
2週間以上続くのが会陽です。当日に行けなくても、後祭りの期間なら屋台の出た境内を見られます。
会陽の前の2週間
会陽当日の前にも行事があります。2026年の案内では次のとおりでした。
- 2月8日(日)〜21日(土)|修正会・特別拝観(新年14日間の大祈祷)。拝観料は大人500円・小人200円
- 2月8日|会陽節分祭
- 2月8日〜21日|会陽水垢離行
修正会の拝観時間は日によって違い、11:20頃から約30分の日、10:50頃から約1時間の日、2月16日は10:00頃から約2時間と幅があります。
参加するには
2027年は宝木争奪戦と地押しが中止のため、裸で参加する行事の扱いは未発表です。例年の案内は次のとおりでした。
- ★飲酒をしての参加はやめるよう求めている(心を乱し、身体能力の低下から事故につながるおそれがあるため)
- まわし守|授与料1,000円。まわしの中に入れて参加する
- 特別祈祷|5,000円(木札とまわし守の授与を含む)。随時受付
- ★年齢・性別・足袋・更衣室・荷物・申込の要否についての記載はない
アクセスと宿
会場までの行き方はシンプルです。
- JR西大寺駅から徒歩約10分
- 山陽自動車道「山陽IC」から約30分
- ★駐車場、交通規制、臨時列車、シャトルバスについての記載はない
2月の岡山です。夜の行事なので、日帰りにするか泊まるかで動きやすさが変わります。同じ2月なら スキー場 と組み合わせる手もありますし、奈良の お水取り は3月に入ってからの行事です。
よくある質問
2027年に開催されますか
★祭り自体は開催されます。ただし宝木争奪戦と地押しは中止です。2026年10月20日に西大寺会陽奉賛会が決定しました。2027年の開催日と具体的な行事内容は、まだ発表されていません。例年どおりなら2月第3土曜の2月20日です。
過去に死亡した人はいますか
★2026年2月の宝木争奪戦に参加した男性2人が死亡しています。これが2027年の争奪戦中止につながりました。発生日・具体的な状況・死因については報道に記載がありません。確認できるのは人数だけです。
2026の祝主は誰ですか
ナカシマホールディングス株式会社(創立100周年の慶祝)とサンヨープレジャーグループ(創立80周年の慶祝)の2社です。福男は各3名でした。
なんのための祭りですか
会陽は修正会(しゅしょうえ)の結願の行事です。会陽の2週間前から14日間の修正会が行われ、その結願が会陽当日にあたります。本堂の御福窓から投下される2本の宝木を取った者が福男となり、福が得られるとされています。
女性も参加できますか
宝木争奪戦は裸の男たちの行事です。前日の宵祭りの五福餅まきが、会陽当日の宝木争奪戦に参加できない女性限定として行われています。当日の会陽太鼓も、争奪戦に参加できない女性たちが打ち鳴らすものだと公式は説明しています。
どこから見られますか
★有料の観覧席はありません。公式に案内があるのは本堂内の拝観(2026年は1,000円・19:00〜20:45)です。宝木投下は22:00なので、この拝観は投下の前に終わります。投下の様子は公式YouTubeチャンネルでLIVE配信されます。
まとめ|2027年の西大寺会陽
- ★★2027年の宝木争奪戦と地押しは中止(2026年10月20日、奉賛会が決定)
- ★祭り自体は開催される。ただし日程と内容は未発表
- 理由は2026年2月の争奪戦で男性2人が死亡したこと
- ★あり方検討委員会の提言は2026年12月をめど。2028年以降は未定
- 会陽は例年2月の第3土曜。2027年なら2月20日(土)
- 宝木は2本。本堂の御福窓から22:00に投下される(2026年まで)
- ★有料の観覧席はない。本堂内拝観は1,000円・19:00〜20:45
- 会陽冬花火は18:45〜(2026年)
- 宵祭りは前日17:00〜20:00・入場無料。五福餅まきは女性限定
- 後祭りは2月22日〜3月8日。境内に屋台
- ★国の重要無形民俗文化財(平成28年3月2日指定)
- JR西大寺駅から徒歩約10分
この記事の情報は2026年10月26日時点のものです。西大寺観音院公式の「会陽行事日程と会場案内」「令和8年 会陽諸行事のご案内」「令和8年度 奉修第五百十七会 西大寺会陽と歴代祝主・福男」「裸祭りに参加される皆様へ」、岡山観光WEBの「【2026年】西大寺会陽(はだか祭り)」「会陽宵祭り」「会陽冬花火」、岡山市東区の「西大寺会陽(はだか祭り)」を確認しました。2027年の宝木争奪戦と地押しの中止、あり方検討委員会の内容は、KSB瀬戸内海放送が2026年10月20日と10月7日に報じたものです。2027年の開催日と具体的な行事内容、事故の発生日・状況・死因、有料の観覧席、駐車場、交通規制、臨時列車については、確認した範囲に記載がありませんでした。時刻と料金は2026年のものです。
