さっぽろ雪まつりの雪像を調べると、作品の写真は大量に出てきます。ただ誰が何基作っているのかを区分して説明したものは見当たりません。
大雪像と市民雪像と氷像では、作る人も期間も規模も違います。そこが分かると、会場で何を見ているのかが変わります。
3分で説明すると
- 2027年の大通会場は大雪像5基(4・5・7・8・10丁目)
- 市民雪像は80基(2026年実績・2丁目と9丁目)
- すすきの会場は氷像60基
- 大雪像は1月7日の雪輸送開始式から約1か月かけて作られ、会期直前に完成
- 氷像は制作に丸3日、約200人が夜間に作業
- 大雪像の一部は陸上自衛隊との共同制作(2026年の会津鶴ヶ城は延べ3,800人・30日間)
- 11丁目で国際雪像コンクール。会期前から制作が始まる
- 会期終了後の翌朝に壊される(倒壊事故を防ぐため)
雪像は3つの区分でできている
ひとくちに雪像と言っても、作り手が違います。
大雪像|5基
2027年の大通会場では4丁目・5丁目・7丁目・8丁目・10丁目の5か所に大雪像が置かれます。会場でいちばん大きいものです。
2026年の実績では、4丁目が「祈り〜縄文からのメッセージ〜」(中空土偶「茅空」、高さ約13m)、7丁目が「北海道大学 古河講堂」、8丁目が「会津 鶴ヶ城」、10丁目がスター・ウォーズ、5丁目が「栄冠に輝くサラブレッド」でした。
史跡・建築・キャラクターが混ざるのが毎年の傾向です。
市民雪像|80基
2026年は2丁目と9丁目の「市民の広場」に合わせて80基。市民が自分たちで作る小さな雪像で、人気投票も行われました(結果発表は10丁目で2月8日15:30〜)。
ただし2027年は2丁目が札幌国際芸術祭2027に変わります。市民雪像の置かれ方が変わる可能性があるので、12月の発表を確認してください。
氷像|すすきの会場に60基
すすきの会場は雪ではなく氷です。60基がA〜Dの4ブロックに並びます。
2026年は魚を氷の中に閉じ込めた「魚入り氷像」があり、Cブロックに国内各地の氷彫刻アーティストによるコンクール作品、Dブロックに氷彫刻の実演コーナーが置かれていました。
誰が作っているのか
ここが区分の本体です。
大雪像は自衛隊との共同制作がある
2026年の8丁目「会津 鶴ヶ城」は陸上自衛隊との共同制作で、延べ3,800人が30日間かけて制作したと実行委員会が紹介しています。
延べ3,800人を30日で割ると1日あたり約127人。これが大雪像1基の規模です。
市民雪像は市民が作る
市民の広場の雪像は、応募した市民のグループが作ります。人気投票があるのもこの区分です。
氷像は約200人が夜に作る
すすきのの氷像は制作に丸3日間かかり、約200人が夜間に作業します。昼間は人通りがある商店街の通りなので、夜に作ることになります。
国際雪像コンクールは各国のチーム
11丁目では国際雪像コンクールが行われます。2026年は第50回で、2月2日から7日まで、10チームが参加し、表彰式が2月7日11:00でした。
会期(2月4日〜)より前から始まるので、会期の前半に行くと制作中の様子が見られます。
いつ完成するのか
「行く日によって完成度が違うのでは」という不安への答えです。
大雪像は1月7日から約1か月
大通会場の大雪像は1月7日の雪輸送開始式から制作が始まり、約1か月かけて作られ、会期直前に完成します。
つまり初日に行っても完成形が見られます。何日目に行くかで雪像の出来が変わる、ということはありません。
氷像は会期の約3日前から
すすきのの氷像は会期前の約3日頃から制作が始まります。制作に丸3日かかるので、こちらも会期初日には完成しています。
会期中に崩れるとはどこにも書かれていない
「後半は溶けて崩れる」という説明を見かけますが、会期中の雪像が崩れるという案内はありません。
書かれているのは「倒壊事故を防ぐため、会期終了後の翌朝に雪氷像を壊す」ということだけです。これは撤去の話で、会期中の話ではありません。
2月の札幌の平均気温は−2.3℃で、会期は1年で最も寒い時期にあたります。後半を避ける根拠は、少なくとも主催者の情報からは出てきません。
昼と夜で見え方が変わる
同じ雪像でも時間帯で別物になります。
ライトアップ
大通は22時まで、すすきのは23時まで(最終日は22時)。時間の区切り自体はなく、期間中いつでも見学できます。
プロジェクションマッピング
2026年は5丁目の大雪像「栄冠に輝くサラブレッド」で夜にプロジェクションマッピングが行われました。大雪像を投影面として使うので、昼に見る姿とはまったく違います。
また11丁目の雪ミク像は音楽に合わせて夜間ライトアップされていました。
昼は雪の形そのものが見える
逆に、彫り込みの細かさや陰影は昼のほうがよく分かります。高さ13mの大雪像の造形を見るなら明るいうちです。
大通会場は1丁目から11丁目まであるので、昼に一度通して歩き、暗くなってからもう一度戻るという回り方ができます。会場の構造は さっぽろ雪まつりの会場 にまとめています。
雪像以外に置かれているもの
丁目ごとに性格が違います。2026年の大通会場では次のとおりでした。
- 1丁目|雪板体験、アロマの足湯、立ち飲みスペース
- 3丁目|スケートリンク(西側)、無料休憩所とフォトスポット(東側)
- 6丁目|本郷新記念札幌彫刻美術館の作家5名による雪像彫刻
- 7丁目|滑り台付きの中雪像
- 8丁目|会津の酒・特産品・郷土料理のブース
見るだけでなく、入ったり滑ったりできる雪像があるのがこの祭の特徴です。
写真を撮るときの条件
2月の屋外で、夜も撮ることになります。
平均気温は−2.3℃。手袋を外して操作する時間が長くなるほどつらくなります。足元は凍結した路面なので、三脚を立てる場所も限られます。
滑り止めは、靴の上から付けるタイプが1つ1,000円程度で、オフィシャルショップや周辺のコンビニ、JR・地下鉄の駅売店で買えます。またオフィシャルショップで杖(ストック)を無料で貸し出しています。
装備の全体は さっぽろ雪まつりの服装 にまとめています。
2027年の作品が出るのは12月中旬
実行委員会の各会場ページは、いま会期だけ2027年、中身は2026年という状態です。ページ上にも「2027年の内容は2026年12月中旬以降に更新予定」とあります。
2027年について確定しているのは、大通会場の大雪像が5基で、4・5・7・8・10丁目に置かれること、2丁目が札幌国際芸術祭2027になること、11丁目が国際雪像コンクールであることまでです。
何が作られるかは12月を待つことになります。日程は先に確定しているので、日程を押さえてから作品を確認する順番になります(さっぽろ雪まつり2027の日程)。
よくある質問
Q. 雪像は何基ありますか
2027年の大通会場は大雪像5基です。2026年の実績では市民雪像が80基、すすきの会場の氷像が60基でした。
Q. 大雪像は誰が作っていますか
区分によって違います。2026年の8丁目「会津 鶴ヶ城」は陸上自衛隊との共同制作で、延べ3,800人が30日間かけて作りました。市民雪像は市民が、すすきのの氷像は約200人が夜間に作ります。
Q. いつ完成しますか
大通の大雪像は1月7日の雪輸送開始式から約1か月かけて作られ、会期直前に完成します。初日から完成形が見られます。
Q. 後半は雪像が溶けていますか
会期中に崩れるという案内はありません。会期終了後の翌朝に、倒壊事故を防ぐため壊すと書かれているだけです。
Q. 制作中の様子は見られますか
11丁目の国際雪像コンクールは2026年に2月2日から7日まで行われました。会期(2月4日〜)より前から始まるので、前半なら制作中が見られます。
Q. 昼と夜のどちらがいいですか
造形を見るなら昼、プロジェクションマッピングやライトアップを見るなら夜です。大通は1丁目から11丁目まで続くので、両方の時間帯に歩く回り方ができます。
Q. 2027年は何が作られますか
2026年10月の時点では未発表です。2026年12月中旬以降に更新される予定です。
まとめ|雪像の見方
- 大雪像5基(2027年・4・5・7・8・10丁目)
- 市民雪像80基・すすきのの氷像60基(2026年実績)
- 大雪像は1月7日から約1か月。会期直前に完成
- 氷像は丸3日・約200人が夜間に作業
- 大雪像は自衛隊との共同制作があり、1基で延べ3,800人規模
- 会期中に崩れるという案内はない
- 昼は造形、夜はプロジェクションマッピングとライトアップ
- 2027年の作品は12月中旬以降に発表
昼に造形を見て、暗くなってからライトアップとプロジェクションマッピングをもう一度——という回り方をすると、大通会場だけで一日がかりになります。近くに泊まると両方の時間帯を押さえられます。
この記事の情報は2026年10月20日時点で、さっぽろ雪まつり公式サイトの「2027さっぽろ雪まつり(第77回)の開催概要について」、大通会場・すすきの会場の各ページ、よくあるご質問を確認したものです。作品の内容は2026年の実績で、2027年の内容は2026年12月中旬以降に公式が更新する予定です。
