管絃祭で最初に押さえるのは★「毎年日付が動く」という一点です。旧暦6月17日に行うので、西暦では7月だったり8月だったりします。
そして、計画を左右するのがここです。★御本殿に戻るのは23時ごろ。日帰りで最後まで見るには、帰りの足を先に決めておく必要があります。
3分で説明すると
- ★毎年、旧暦6月17日に執り行う。西暦の日付は毎年動く
- ★2027年は7月20日(火)。2026年は7月30日(木)で終了
- ★公式は2032年までの日付を公表している
- 15:00 発輦祭 → 16:00 御本殿出御 → 23:00 御本殿還御
- ★対岸の地御前神社まで渡り、長浜神社・大元神社を経て戻る
- ★予定時刻は潮位や潮流で大幅に変わることがある
- ★旧暦6月17日が選ばれたのは、潮が高く荒天のリスクも低いから
- ★御座船を曳くのは阿賀村と江波村。元禄14年(1701年)の救助がきっかけ
- 平清盛が都の「管絃の遊び」を宮島に持ち込んだとされる
- ★船に乗って見る「あなたも平安気分」がある(Aコース大人5,000円・Bコース9,800円)
- ★無料で参加できる「ちょうちん行列」がある
- ★帰りのフェリー(宮島→宮島口)は24時ごろまで臨時便の予定
管絃祭はいつか
★毎年、旧暦6月17日に執り行います。旧暦なので、西暦では年ごとに日付が動きます。
2026年〜2032年の日付
★宮島観光協会が、先の年まで日付を公表しています。これは珍しいことです。
| 年 | 管絃祭の日 |
|---|---|
| 2026年(令和8年) | 7月30日(木)※終了 |
| 2027年(令和9年) | ★7月20日(火) |
| 2028年(令和10年) | 8月7日(月) |
| 2029年(令和11年) | 7月28日(土) |
| 2030年(令和12年) | 7月17日(水) |
| 2031年(令和13年) | 8月4日(月) |
| 2032年(令和14年) | 7月23日(金) |
★7月17日から8月7日まで、3週間の幅で動きます。「去年は7月末だったから」で予定を立てられない祭りです。
★なお公式の一覧は2027年7月20日を「火・祝」と記していますが、2027年の海の日は7月19日(月)にあたります。7月20日が祝日になるかどうかは、内閣府が公表する暦要項で確かめるのが確実です。
なぜ旧暦6月17日なのか
理由がはっきりしています。
- ★旧暦6月17日は潮が高く、御座船が往来しやすい
- ★荒天となるリスクも低い
★他に好条件の日もあるが、台風のリスクがあるため適さないとされています。海の上を進む神事なので、日取りが潮と天候で決まっているのです。
どんな行事か
★嚴島神社の御神霊を御座船に乗せて、海の上を巡らせる神事です。
発輦祭のあと御鳳輦を大鳥居沖の御座船へ運び、★対岸の地御前神社まで渡ってから宮島へ戻り、長浜神社・大元神社を経て本殿へ還ります。
★陸の祭りではありません。見る側も、海の上を動くものを追うことになります。
1日の流れと時刻
令和8年(2026年)の予定時刻はこうでした。
| 時刻 | 行事・場所 |
|---|---|
| 15:00 | 発輦祭 |
| 16:00 | 御本殿出御 |
| 16:40 | 大鳥居前の儀 |
| 18:30 | 火立岩 |
| 19:20 | 地御前神社 着 |
| 19:50 | 地御前神社 発 |
| 20:40 | 長浜神社 着 |
| 21:30 | 大元神社 着 |
| 22:10 | 火焼前 |
| 22:30 | 客神社前 |
| 23:00 | 御本殿還御 |
★15時から23時まで、8時間続きます。全部を見るという前提では考えないほうが現実的です。
時刻は潮で大きく変わる
★公式は「当日の潮位や潮流等の関係により、予定時刻が大幅に変更となる可能性」があると書いています。
実際、★火立岩沖では一時停船して、潮が高くなるのを待ちます。潮が満ちると地御前神社前に御座船が入れるようになる、という仕組みです。
★「大幅に」と書かれているところが重要です。時刻表どおりに動く行事ではありません。
御座船の構成
★当初は大きな一隻の御座船が単独で往来していました。その後、三隻の小船と御座船を組み合わせる形になりました。
★船首の左右に篝火を焚き、20数個の提灯の明かりを灯します。暗くなってからの見どころは、この灯りです。
曳くのは阿賀村と江波村
★御座船は阿賀村と江波村の船が引いて航行します。現在の担当は江波漕伝馬保存会と阿賀漁業協同組合です。
理由は歴史にあります。★元禄14年(1701年)に暴風雨で転覆寸前となった御座船を、阿賀村と江波村が救助したのがきっかけとされています。
★300年以上前の一度の救助が、今も役割として続いているということです。
平清盛が持ち込んだ管絃の遊び
★平清盛が、平安時代の都で行われていた「管絃の遊び」の形を大胆にアレンジし、宮島に持ち込んだとされています。
都の貴族が池や川に船を浮かべて楽を奏でた遊びを、★海で、神事として行う形に変えたということになります。「管絃祭」という名前はここから来ています。
どこで見るのがいいか
★公式に「おすすめの観覧場所」の案内はありません。
確かなのは、行事の位置が時刻で決まっているということです。
- 16:40|大鳥居前の儀|宮島側。明るいうちの見どころ
- 19:20〜19:50|地御前神社|★対岸。宮島ではない
- 20:40|長浜神社|宮島側。ちょうちん行列が出迎える
- 22:30〜23:00|客神社前〜御本殿|嚴島神社の境内
★地御前神社は対岸(廿日市市)です。宮島にいる限り、この時間帯の御座船は遠くになります。どこで見るかは、どの場面を見たいかで決まります。
船に乗って見る「あなたも平安気分」
★伴走船に乗って海の上から見る協賛行事があります。事前予約制で、2026年は6月1日(月)から受付開始でした。
★伴走船では、講師が管絃祭について解説します。
Aコース|大人5,000円・定員170名
- 宮島桟橋から出航し、大鳥居沖合で御座船の出御を見た後、御座船に付き添って阿品地区沖合まで進み、帰港
- 大人5,000円・小人(小学生6〜12歳)4,000円
- ★定員170名(宮島航路定期船を貸し切り)
- 2026年は16:45出航、18:10頃帰港予定
- ★雨天決行。荒天の場合は船長の判断で中止
- ★安全確保のため御座船から約50m離れて伴走
- 車いすは乗船可だが、移動できるのは1階デッキのみ
Bコース|9,800円・定員48名
- 宮島桟橋から出航し、地御前神社沖合を経て、御座船に付き添って長浜神社へ向かう。祭典終了後に帰港
- 大人・小人とも9,800円
- ★定員48名(屋形船1艘を貸し切り)
- 2026年は19:30出航、21:00頃帰港予定
- ★御座船の航行時間が年によって大きく変わるため、帰港が大幅に遅れる可能性がある
- ★車いすでの乗船はできない
★Aコースは明るいうち、Bコースは夜。両方への参加も可能とされています。★2027年の実施と料金は、確認したページに記載がありません。
無料で参加できる「ちょうちん行列」
★料金は無料です。長浜神社で御座船を提灯の灯りで迎え、そのまま嚴島神社まで行列して本殿でお祓いを受けます。
2025年の予定時刻はこうでした。
- 19:30|提灯配布(長浜神社)
- 20:20|採火式
- 20:40|御座船到着、提灯でお出迎え
- 21:00|行列出発
- 21:25|嚴島神社到着、本殿でお祓い
行程は長浜神社 → 表参道商店街 → 嚴島神社。★行列参加と神社昇殿も無料です。★提灯は回収されるため持ち帰りはできません。
★潮位が高い場合、嚴島神社に入れず入口で行列が終わることがあります。
★申し込みの要否についての記載はありません。提灯を受け取って加わる形です。見るだけでなく参加したいなら、これが唯一の無料の入口になります。
厳島神社の開門と昇殿料
- ★管絃祭当日の開門は午前6:30〜24:00頃
- 昇殿料|大人300円・高校生200円・小中学生100円
★当日は24時ごろまで開いています。23:00の御本殿還御を見られるようにするためです。
宮島に泊まるか最終便で帰るか
ここが管絃祭でいちばん迷うところです。★御本殿還御は23:00。普通のフェリーの時間ではありません。
公式の案内はこうです。★「宮島→宮島口のフェリー(お帰りの際のフェリー)は、24時ごろまで臨時便で運航の予定」。
つまり最後まで見ても帰れるということになります。ただし押さえておくことが3つあります。
- ★臨時便の具体的な時刻表は、確認したページに記載がありません
- ★予定時刻は潮で大幅に変わる(還御が遅れる可能性がある)
- 宮島口に着いてからの電車やバスも、24時台では限られる
★23時の還御まで見るなら泊まる、20時台の長浜神社とちょうちん行列までで切り上げるなら日帰り。この線引きが現実的です。
同じ山陽路なら 下関のモデルコース と組み合わせる手もあります。同じ7月の大きな祭りでは、京都の 祇園祭 が月のはじめから続きます。
雨天・荒天の扱い
★雨天時の扱いについての記載は、確認したページにありません。
分かっているのは、★旧暦6月17日が「荒天となるリスクも低い」日として選ばれているということと、★協賛行事の「あなたも平安気分」は雨天決行だが、荒天の場合は船長の判断で運航を中止するということです。
よくある質問
宮島の管絃祭は2027年にいつ開催されますか
★2027年(令和9年)は7月20日(火)です。毎年旧暦6月17日に執り行うため西暦の日付が動きます。公式は2028年8月7日(月)、2029年7月28日(土)、2030年7月17日(水)、2031年8月4日(月)、2032年7月23日(金)まで公表しています。
管絃祭とはどういう意味ですか
★平清盛が、平安時代の都で行われていた「管絃の遊び」の形を大胆にアレンジし、宮島に持ち込んだとされています。都の貴族が船を浮かべて楽を奏でた遊びを、海の上の神事にしたものです。★日本三大船神事のひとつとされ、松江の ホーランエンヤ 、大阪の天神祭と並び称されます。
何時から何時までですか
★15:00の発輦祭から23:00の御本殿還御まで、8時間続きます。主な場面は16:40の大鳥居前の儀、19:20の地御前神社着、20:40の長浜神社着、22:30の客神社前。★当日の潮位や潮流で予定時刻が大幅に変更となる可能性があると公式が書いています。
帰りのフェリーはありますか
★宮島→宮島口のフェリーは24時ごろまで臨時便で運航の予定と案内されています。嚴島神社も当日は24:00頃まで開いています。★ただし臨時便の具体的な時刻表は、確認したページに記載がありません。還御が潮で遅れる可能性もあるため、最後まで見るなら泊まるほうが確実です。
厳島神社でタブーとされる行為は何ですか
★禁忌についての記載は、確認したページにありません。管絃祭の案内に書かれているのは、昇殿料(大人300円・高校生200円・小中学生100円)と当日の開門時間(6:30〜24:00頃)、ちょうちん行列の提灯は回収されるため持ち帰れないこと、伴走船は御座船から約50m離れること、です。
まとめ|日程と動き方の要点
- ★毎年旧暦6月17日。西暦では7月17日〜8月7日の幅で動く
- ★2027年は7月20日(火)。公式は2032年まで日付を公表している
- ★旧暦6月17日なのは、潮が高く荒天リスクも低いから
- 15:00 発輦祭 → 16:40 大鳥居前の儀 → 19:20 地御前神社 → 20:40 長浜神社 → 23:00 還御
- ★地御前神社は対岸。宮島側ではない
- ★予定時刻は潮位や潮流で大幅に変わる。火立岩沖で潮待ちの停船がある
- ★御座船は三隻の小船と組み合わせる形。篝火と20数個の提灯を灯す
- ★曳くのは阿賀村と江波村。元禄14年(1701年)の救助がきっかけ
- 平清盛が都の「管絃の遊び」を持ち込んだとされる
- ★「あなたも平安気分」はA 5,000円(定員170名)・B 9,800円(定員48名)。2026年は6月1日受付開始
- ★「ちょうちん行列」は無料。提灯は回収され持ち帰れない
- ★当日の嚴島神社は6:30〜24:00頃。昇殿料は大人300円
- ★帰りのフェリーは24時ごろまで臨時便の予定。時刻表の記載はない
- ★23時の還御まで見るなら泊まる。日帰りなら20時台で切り上げる
還御は23時で、帰りのフェリーは24時ごろまでの臨時便。最後まで見るなら宮島か宮島口に泊まるほうが確実です。日付は2032年まで分かっているので、宿は先に動けます。
この記事の情報は2026年10月26日時点のもので、2026年の管絃祭(7月30日)の終了後に書いたものです。宮島観光協会の「管絃祭」「あなたも平安気分」「ちょうちん行列」を確認しました。おすすめの観覧場所、雨天時の扱い、臨時フェリーの具体的な時刻表、2027年の「あなたも平安気分」の実施と料金、厳島神社の禁忌については、確認したページのいずれにも記載がありませんでした。時刻は令和8年(2026年)の予定時刻で、ちょうちん行列の時刻は2025年の予定です。公式の日付一覧は2027年7月20日を「火・祝」と記していますが、2027年の海の日は7月19日(月)にあたります。
