西条まつりの日程を調べて混乱する理由は、はっきりしています。
「西条まつり」は1つの祭ではありません。4つの神社の祭礼の総称です。だから日程が4組あります。
しかも西条市の公式サイトは「石岡神社・伊曽乃神社・飯積神社の祭礼の日程は毎年変わりません」と明記しています。3つは日付固定、1つだけ動くのです。
3分で説明すると
- 西条まつりは嘉母・石岡・伊曽乃・飯積の4神社の祭礼の総称
- 石岡 10月14〜15日/伊曽乃 10月15〜16日/飯積 10月16〜17日は毎年同じ
- 嘉母だけスポーツの日の前々日・前日なので年によって動く
- 2027年は嘉母10月9〜10日、ほか3つは上の日付のまま
- 最大の見どころ「川入り」は伊曽乃の最終日(10月16日)の夕刻
- 宮出しは深夜2時から。昼だけ見に行くと中心を外す
- 桟敷席はなく、公式が事前の場所取りを断っている
西条まつりはいつか
西条市公式の日程表はこうなっています。
| 祭礼 | 日程 | 決まり方 |
|---|---|---|
| 嘉母(かも)神社祭礼 | 10月のスポーツの日の前々日・前日 | 毎年動く |
| 石岡(いわおか)神社祭礼 | 10月14〜15日 | 毎年変わらない |
| 伊曽乃(いその)神社祭礼 | 10月15〜16日 | 毎年変わらない |
| 飯積(いいづみ)神社祭礼 | 10月16〜17日 | 毎年変わらない |
公式の注記は「※石岡神社・伊曽乃神社・飯積神社の祭礼の日程は毎年変わりません」です。曜日ではなく日付で決まっているということになります。
2027年(令和9年)の日程
固定の3つはそのままです。嘉母だけ計算します。
- 嘉母神社祭礼|10月9日(土)〜10日(日)
- 石岡神社祭礼|10月14日(木)〜15日(金)
- 伊曽乃神社祭礼|10月15日(金)〜16日(土)
- 飯積神社祭礼|10月16日(土)〜17日(日)
スポーツの日は10月の第2月曜日で、2027年は10月11日です。その前々日・前日が10月9日と10日になります。
2027年は川入りが土曜日(10月16日)、飯積の最終日が日曜日(10月17日)です。2026年は川入りが金曜でした。週末に当たる年なので、宿と交通は例年より早く埋まると見ておいたほうがいいです。
嘉母だけ動くのはなぜか
嘉母神社祭礼が「西条まつりのトップをきる」祭礼だからです。
公式は嘉母を「毎年スポーツの日の前々日・前日」と定めています。スポーツの日は第2月曜日の祝日なので、連休の土日に当たることになります。残りの3神社が10月14日以降の平日を含む日付固定なのに対して、嘉母だけが祝日基準です。
なお公式サイト内で「前々日・前日」と「前日・前々日」の語順が揺れていますが、指している2日間は同じです。
4つの神社で、出る屋台の種類が違う
ここが日程以上に大事です。同じ「西条まつり」でも見えるものが違います。
先に用語を押さえます。公式の注記です。「※本市では、山車のことを屋台(だんじり・みこし・太鼓台)と呼びます」「※祭事のため、屋台を出すことを『奉納』といいます」
つまり「だんじり」は屋台3種類のうちの1つで、西条まつりの屋台の総称ではありません。
嘉母神社祭礼|太鼓台だけ
禎瑞(ていずい)地区の氏子によって行われます。公式FAQの奉納台数は太鼓台4台です。
見どころは公式の表現で「祭礼二日目の夕刻、神社へ戻った太鼓台が勇壮にかきくらべを行い宮入りをする場面」。「夕日に輝く金糸の飾りが、豪華絢爛・西条まつりの始まりを告げます」とされています。
台数について注意があります。公式FAQは「太鼓台4台」、嘉母神社祭礼の個別ページは「中型の太鼓台6台」と書いています。FAQのほうが新しい更新なので4台を採りますが、公式の中で数字が割れていることは知っておいてください。
石岡神社祭礼|だんじり27台・みこし2台
集合場所の名前が決まっています。「桜の馬場」という神社境内の場所です。
公式の流れはこうです。「10月14日は、9時に神社境内の桜の馬場にすべての屋台が集まって練り合った後、それぞれの氏子集落内を廻ります。15日未明、すべての屋台が神社境内の桜の馬場に集まり、宮出しを行います」
そして「百余個の提灯に飾られただんじり・みこしの姿は幻想的で圧巻です」。夕刻には再び桜の馬場でかきくらべをして宮入りします。
14日の朝9時に全台が集まるのは、西条まつり全体の中でもっとも分かりやすい集合時刻です。
伊曽乃神社祭礼|最大規模・だんじり77台とみこし4台
公式が「西条まつりで最大規模を誇る」とする祭礼です。奉納台数はFAQでだんじり77台・みこし4台(個別ページは「80台余り」)。
そして川入りがあるのはこの祭礼です。1日の流れは後ろの章に書きます。
飯積神社祭礼|太鼓台11台の一斉さしあげ
「西条まつりの最後を飾る」祭礼です。奉納は太鼓台11台。
見どころを公式はこう説明しています。「他の地域では見ることのできない太鼓台同士を寄せ合ってのかきくらべは、太鼓台11台が横一線に並び、一斉にさしあげるもので、その勇壮華麗な姿は飯積神社祭礼でしか味わえない醍醐味です」
17日は早朝の宮出し後、順次4か所でかきくらべを行い、夕刻には宮入り前に飯積神社の前の川原で太鼓台11台と神輿のかきくらべがあります。
どの神社の祭礼を見るべきか
1日だけなら、見たいもので決まります。
| 見たいもの | 行く祭礼 | 日 |
|---|---|---|
| 川の中の練り合い(川入り) | 伊曽乃 | 最終日=10月16日の夕刻 |
| 太鼓台11台の横一線・一斉さしあげ | 飯積 | 最終日=10月17日の夕刻 |
| 提灯のだんじりが集まる朝 | 石岡 | 初日=10月14日の9時 |
| いちばん台数が多い場面 | 伊曽乃 | 10月16日の深夜2時(お旅所) |
| 西条まつりの幕開け | 嘉母 | 2027年は10月10日の夕刻 |
伊曽乃の川入りと飯積の一斉さしあげは、日が1日ずれています。10月16日と17日なので、2泊すれば両方見られます。2027年は土曜と日曜に当たるので、この組み方がしやすい年です。
伊曽乃神社祭礼の1日の流れ
西条まつりの時間感覚がいちばん特殊なのがここです。深夜2時に始まります。
公式の説明は「例年10月15日午前2時頃からの『宮出し』に始まり、10月16日午後6時頃の『宮入り』まで2日間にわたって行われます」。
| 時刻 | 行事 | 場所 |
|---|---|---|
| 15日 深夜2時〜 | 宮出し | 伊曽乃神社 |
| 16日 深夜2時〜 | お旅所 | 伊曽乃宮お旅所 |
| 16日 午前7〜9時頃 | 御殿前 | 西条高校正門前 |
| 16日 夕刻17時頃〜 | 川入り | 加茂川 いそのばし付近 |
| 16日 午後6時頃 | 宮入り | 伊曽乃神社 |
15日 深夜2時|宮出し
だんじり・みこしが神輿をお迎えに境内に集まります。
公式の描写は「百余りの提灯を灯しただんじりが勇壮に石段を担ぎ上げられます」「80台以上の屋台が提灯の明かりに照らされ、境内前で練る姿に、待ちに待った祭り人の伊曽乃祭礼に対する情熱が伺えます」。
提灯を灯しただんじりを石段で担ぎ上げる。これが深夜2時に行われます。
16日 深夜2時|お旅所
台数がいちばん多い場面です。
公式は「奉納される80台余りの屋台すべてが再度集まり、ここから丸1日の統一した祭礼運行が始まります」と書いています。
つまり16日は深夜2時から午後6時の宮入りまで通しで動くということです。昼に着いて夕方の川入りだけ見るのも成立しますが、祭の中心は深夜と早朝にあると分かって行くかどうかで満足度が変わります。
16日 午前7〜9時|御殿前
場所は西条高校正門前。ここは旧西条藩陣屋跡です。
公式の説明が良いので引きます。「ここでは提灯を灯した姿とは趣が違い、それぞれの彫刻や刺繍飾りが朝日に映えてくっきりと見えます。その美しい姿が陣屋を囲むお堀の水面に写る光景は、水の都西条の情緒を醸し出します」
夜は提灯、朝は彫刻。同じだんじりを両方の見え方で見られるのが、深夜から朝まで動く祭の利点です。
川入りはいつ、どこか
伊曽乃神社祭礼の最終日(10月16日)の夕刻、加茂川の伊曽の橋(いそのばし)・武丈公園付近です。
公式FAQの予定時刻は17時15分頃。ただし、ここに重要な注記があります。
予定は17時15分だが、例年遅れる
公式FAQがそのまま書いています。
「※例年は定刻より遅れることが多いです。(令和7年:17時20分頃 令和6年:18時5分頃 令和5年:18時45分頃)」
| 年 | 実際の開始 | 予定(17時15分)からの遅れ |
|---|---|---|
| 令和7年 | 17時20分頃 | 約5分 |
| 令和6年 | 18時5分頃 | 約50分 |
| 令和5年 | 18時45分頃 | 約1時間30分 |
3年で5分から1時間30分までばらけています。17時15分に着けばすぐ始まるとは限らない、ということです。逆に言えば18時台に着いてもまだ始まっていない年があるので、遅れても諦める必要はありません。
見る場所や1日の流れは 西条祭りの川入り にまとめました。
すべての屋台が川に入るわけではない
これは誤解されやすい点です。公式FAQの回答を引きます。
「入りません。川入りは、地元地区の神戸小学校区のだんじり(11台)と神輿のみ入ります。その他のだんじりは加茂川右岸(武丈公園側)の道路沿いに並びます」
川に入るのは11台と神輿、残りの約70台は右岸の道路沿いに並ぶ。つまり川入りは二重構造になっています。公式は土手側についても「夕日を浴びながら土手の上に一列に並ぶ姿は壮観そのものです」と書いています。
奉納台数は全部で何台か
公式FAQの数字を足すとこうなります。
| 祭礼 | だんじり | みこし | 太鼓台 |
|---|---|---|---|
| 伊曽乃神社 | 77台 | 4台 | - |
| 石岡神社 | 27台 | 2台 | - |
| 飯積神社 | - | - | 11台 |
| 嘉母神社 | - | - | 4台 |
| 合計 | 104台 | 6台 | 15台 |
合計125台。公式本文の「市内の氏子各町が所有する百数十台の屋台が奉納され、その数は日本一ともいわれています」と整合します。
さらに公式は「10月中旬には西条まつり以外にも西条市内各所でさまざまな祭礼が開催されます。これらを合わせると市内に奉納される屋台は150台を超えます」と書いています。台数の詳細は 西条祭りのだんじり一覧 に書きました。
同じ時期にある、西条まつり以外の祭
混同しやすいので切り分けます。公式が同じページに併記しているものです。
| 祭り | 令和8年の日程 | 台数(例年) | 最寄り |
|---|---|---|---|
| 東予秋まつり 統一運行 | 10月10日 18:30〜20:30 | だんじり13台・みこし1台・太鼓台1台・獅子舞1団体 | JR壬生川駅 徒歩5分 |
| 丹原秋まつり | 10月15〜16日(統一かきくらべ10月15日) | だんじり5台・みこし1台 | JR壬生川駅 |
| いよ小松まつり | 10月16〜17日 | だんじり13台 | JR伊予小松駅 徒歩10分 |
東予秋まつりの統一運行もスポーツの日の前々日なので、嘉母神社祭礼の初日と同じ日です。
なお令和8年度は東予秋まつりの獅子舞(周布地区)が中止、丹原秋まつりの磐根神社 毛槍投げ奴も中止(神事のみ実施)でした。個別の行事に中止があるので、公式の最新ページで確認してください。
隣の新居浜市の太鼓祭りは10月中旬で時期が重なります。日程は 新居浜太鼓祭りの日程 にまとめました。
アクセスと駐車場
川入り会場まではJR伊予西条駅から約1.5km(徒歩約20分)です。
松山から行く場合
公式FAQが2通り示しています。
- 鉄道|JR松山駅より伊予西条駅・特急で約1時間
- 車|松山ICよりいよ西条IC・約50km(約35分)
国道11号については「通行できます。一部規制がある場合があります」とされています。
臨時駐車場は全て無料
公式FAQの回答は「臨時駐車場は全て無料でご利用可能です」です。
| 祭礼 | 臨時駐車場 |
|---|---|
| 伊曽乃(川入り) | 加茂川左岸(加茂川橋付近・ファミリーマート西条加茂川店)を目指す。自動車・大型バス専用 |
| 石岡 | 西条西部公園の駐車場 |
| 飯積 | 渦井川河川敷(両岸) |
| 嘉母 | なし(JR石鎚山駅より徒歩30分) |
注意点が3つあります。いそのばしは15時〜18時の間通行止め(川入り終了後も西側の混雑が解消されるまで)。路上駐車は近隣住民の迷惑になるので控えること。そして運行コース周辺でのドローンをはじめとする小型無人機の使用は終日控えること。いずれも公式の注記です。
屋台運行コースの読み方
時刻を知りたい場合、見るものは決まっています。
西条市が「西条まつり」屋台運行コースのページで公開しているのは次の3つです。
- 交通規制案内図(PDF)
- スケジュール・運行コース(PDF)
- 交通規制案内(Googleマイマップ)|通行止めと臨時駐車場の位置
令和8年度版は2026年10月2日更新で公開されていました。例年9月下旬から10月初旬に更新されるので、2027年分はその時期に確認します。仮設トイレの位置もこの資料に載っています。
公式は「交通状況・屋台等の運行コースの変更等により交通規制の延長・短縮をする場合があります」「交通規制については現場の警察官の指示および道路標識に従ってください」と注記しています。
期間中は市内の飲食店が休むことが多い
これは行く前に知っておく価値があります。公式FAQの回答です。
「ありますがお祭り期間中は市内の飲食店はお休みになることが多いため、事前にご準備およびご確認ください。多くの人が集まる場所(御旅所や川入会場等)には露店の出店があります」
理由は公式の別の記述から分かります。「市民の大多数が祭りに参加するため、祭礼期間中は地元企業や学校が休みになったり、遠方に暮らす西条出身者も仕事を休んで帰省したりするなど、祭りは西条っ子の心に強く根付いています」
市民が祭に出るから店が閉まる。観光地の祭ではなく地元の神事だということが、この一点に出ています。食事は露店か、宿で済ませる前提で組んだほうが確実です。
宿をいつ取るか
2027年は川入りが土曜(10月16日)、飯積の最終日が日曜(10月17日)です。週末に当たる年なので早めに動くのが無難です。
伊曽乃の中心が深夜2時から夕方6時まで通しであることを考えると、日帰りで中心を見るのは現実的ではありません。宮出し(15日深夜2時)かお旅所(16日深夜2時)を見るなら、前日から西条に泊まっている必要があります。
西条市内が取れない場合は、隣の新居浜市も選択肢になります。 新居浜の宿 も見てください。
よくある質問
Q. 2027年の西条まつりはいつ開催されますか。
A. 嘉母10月9〜10日、石岡10月14〜15日、伊曽乃10月15〜16日、飯積10月16〜17日です。石岡・伊曽乃・飯積は公式が「毎年変わりません」と明記しています。嘉母はスポーツの日(2027年は10月11日)の前々日・前日です。
Q. だんじりは、どの順番で見られますか。
A. 奉納順番の決め方は西条市公式サイトに記載がありません。集合の順序は分かります。石岡は10月14日9時に桜の馬場、伊曽乃は15日深夜2時に宮出し・16日深夜2時にお旅所・16日朝7〜9時に御殿前(西条高校正門前)、飯積は17日早朝の宮出し後に順次4か所でかきくらべです。
Q. 桟敷席はありますか。
A. ありません。公式FAQは「ありません。事前の場所取りはご遠慮ください」と回答しています。
Q. 日本一大きい祭りですか。
A. 公式の表現は「百数十台の屋台が奉納され、その数は日本一ともいわれています」です。台数について「ともいわれている」という書き方で、規模そのものを日本一と断定してはいません。
Q. 川入りは何時からですか。
A. 予定は17時15分頃ですが、公式が「例年は定刻より遅れることが多い」として令和7年17時20分頃、令和6年18時5分頃、令和5年18時45分頃という実績を出しています。
Q. トイレはありますか。
A. 仮設トイレが設置されます。位置は「西条まつり」屋台運行コースの資料に掲載されます。
Q. 問い合わせ先はどこですか。
A. 西条市 観光振興課 観光推進係(0897-52-1690)です。
まとめ|西条まつりの日程の要点
- 西条まつりは嘉母・石岡・伊曽乃・飯積の4神社の祭礼の総称
- 石岡10月14〜15日/伊曽乃10月15〜16日/飯積10月16〜17日は毎年同じ日付
- 嘉母だけスポーツの日の前々日・前日。2027年は10月9〜10日
- 出る屋台が違う。伊曽乃・石岡はだんじりとみこし、飯積・嘉母は太鼓台
- 奉納はだんじり104台・みこし6台・太鼓台15台=125台
- 伊曽乃は15日深夜2時の宮出しから16日午後6時の宮入りまで
- 川入りの予定は17時15分だが、3年の実績で5分〜1時間30分遅れている
- 川に入るのは11台と神輿だけ。残りは右岸の道路沿いに並ぶ
- 桟敷席はなく、公式が場所取りを断っている
- 臨時駐車場は全て無料。嘉母だけ駐車場がない
- 期間中は市内の飲食店が休むことが多い
伊曽乃の中心は深夜2時から夕方6時までの通しです。日帰りでは宮出しもお旅所も見られないので、西条か新居浜に泊まる前提で組むほうが無理がありません。2027年は川入りが土曜に当たります。
→ 西条祭りのだんじり一覧|台数と種類
→ 西条祭りの川入り|どこから見るか
→ 新居浜太鼓祭りの日程/新居浜の宿
この記事の情報は2026年10月25日時点で、愛媛県西条市ウェブサイトの「『西条まつり』のご案内」「『西条まつり』よくある質問(FAQ)」「伊曽乃神社祭礼」「石岡神社祭礼」「嘉母神社祭礼」「飯積神社祭礼」「『西条まつり』屋台運行コース(令和8年度)」各ページを確認したものです。嘉母神社祭礼の太鼓台の台数は、公式FAQが4台、個別ページが6台と表記が分かれています。奉納順番の決め方は公式に記載がありません。2027年の日程は令和9年度の公式ページが公開されたら確認してください。
