長崎くんちの手ぬぐいは2種類あります。現地で観客席にまかれる「まきもの」と、主催者の長崎伝統芸能振興会が箱に詰めて売る「長崎くんち手拭いセット」です。
振興会はこう書いています。「縁起ものとして捲く『まきもの』をその場で手に入れるのは容易ではなく、しかも、全6ヵ町分を集めるのは至難の業です」。セットが存在する理由がここにあります。
3分で説明すると
- 長崎くんち手拭いセット|令和8年(2026年)は1セット4,500円(税込)・化粧箱入り
- 中身はその年の踊町6ヵ町の手拭いを全部そろえたもの
- 令和7年は4,300円だったので、年ごとに値段が変わります
- 買える場所は諏訪神社さじき運営委員会・長崎歴史文化博物館・石丸文行堂・長崎商工会議所ほか
- 「在庫がなくなり次第、販売終了」の限定販売
- 手ぬぐい以外に赤本(プログラム)300円、栞300円、手拭いで作ったショルダーバッグ3,800円
長崎くんちの手ぬぐいとは
長崎くんちで手ぬぐいが出てくる場面は「まきもの」です。
まきものは観客席へまかれる日本手ぬぐいで、縁起物として扱われます。踊町が奉納のあいだに客席へ投げるので、受け取れるかどうかは運です。
そしてもう1つの性質があります。踊町は毎年入れ替わります。 長崎市内には58の踊町があり、7つの組に分かれていて、奉納踊を出す当番は7年に一度回ってきます。
つまりその年にまかれる手ぬぐいは、その年の踊町のものだけです。6ヵ町そろえようとすると、同じ年に6町ぶんを取らなければなりません。「至難の業」とはこの意味です。
年ごとの踊町は 長崎くんちの踊町 にまとめました。
今年の手拭いセットの内容と値段
振興会が販売しているのが「長崎くんち手拭いセット」です。
令和8年(2026年)は4,500円
お知らせの文面はこうです。「令和8年踊町6ヵ町の手拭いを全て揃えた『長崎くんち手拭いセット』の販売を開始しました」。価格は1セット4,500円(税込)・化粧箱入りです。
令和8年の踊町6ヵ町は今籠町(本踊)・油屋町(川船)・元船町(唐船祭)・上町(コッコデショ)・鍛冶屋町(七福神寳船)・筑後町(龍踊)でした。セットにはこの6町ぶんが入ります。
令和7年は4,300円|年ごとに変わる
1年前の令和7年(2025年)版は1セット4,300円(税込)・化粧箱入りでした。1年で200円上がっています。
踊町が変われば意匠も変わり、値段も据え置きではありません。「今年はいくら」は毎年振興会のお知らせで確認する必要があります。
どこで買えるか
振興会が挙げている販売場所は4か所です。
販売場所として挙がっている4か所
| 販売場所 | 補足 |
|---|---|
| 諏訪神社くんち踊馬場さじき運営委員会 | 観覧券(さじき券)を売っている団体。手拭いで作ったグッズも扱う |
| 長崎歴史文化博物館 1階ミュージアムショップ | 常設の museum shop |
| 石丸文行堂 | 長崎の文具店。くんちグッズのページとオンラインストアを持つ |
| 長崎商工会議所 | 長崎伝統芸能振興会が置かれている(長崎市桜町4-1/095-822-0111) |
4か所のあとに「ほか」と書かれているので、ここに挙がっていない店でも扱っている可能性があります。
オンラインで買えるか
振興会のサイトに通信販売の案内はありません。 販売場所として団体名と店名が挙がっているだけです。
ただし石丸文行堂はオンラインストアを持っています。販売場所として挙がっている店なので、遠方から買う場合はここが窓口になります。在庫の有無は店側の表示を見てください。
そしてもう1つの経路がネットの通販サイトです。諏訪神社の踊馬場さじき運営委員会の手ぬぐいは、ショッピングサイトにも並びます。
いつ売り出されるか
販売開始日は日付で出ていません。「販売を開始しました」というお知らせの形です。
手がかりはお知らせの並び順です。令和8年のお知らせは、新しいものから交通規制 → 庭見世・人数揃い → 庭先回りMAP → 傘鉾パレード → 赤本の販売開始 → 場所踏み9月の予定 → 手拭いセットの販売開始 → 場所踏み8月の予定 → 小屋入り → 観覧券の順に並んでいます。
手拭いセットは「場所踏み8月の予定」と「場所踏み9月の予定」のあいだに入っています。つまり8月下旬から9月上旬ごろに出たことになります。
売り切れの目安
お知らせにはこうあります。「在庫がなくなり次第、販売終了となります。ご購入はお早めに!」
セットは限定販売で、その年の6ヵ町ぶんを詰めたものです。来年になれば踊町が入れ替わるので、作り直しはありません。
踊町の手ぬぐいと手拭いセットの違い
同じ「くんちの手ぬぐい」でも、入手の筋が3本あります。
まきもの|現地で受け取る
踊町が観客席へまく手ぬぐいです。買えません。 観覧席にいて受け取れれば手に入ります。その年の町のものだけです。
観覧席の種類と料金は 長崎くんちの観覧席 にまとめています。
手拭いセット|6ヵ町ぶんが箱に入る
振興会が箱に詰めて売るものです。4,500円(税込・令和8年)で6ヵ町ぶんなので、1枚あたり750円です。まきものを6町ぶん集める手間を考えれば、箱で買うのが現実的です。
さじき運営委員会のオリジナル商品
諏訪神社くんち踊馬場さじき運営委員会は「くんちの手拭いで作ったショルダーバッグや巾着袋」を売っています。ショルダーバッグが3,800円(税込)です。巾着袋の価格は出ていません。
これは手ぬぐいそのものではなく、手ぬぐいを縫って作った製品です。使うことが前提の商品なので、飾るためのセットとは用途が違います。
手ぬぐい以外のくんちグッズ
振興会が売っているものがほかに2つあります。どちらも紙のものです。
赤本(プログラム)|令和8年は300円
通称「赤本」です。令和8年は300円(税込)で、令和7年は200円でした。
中身はその年の踊町事務所の連絡先と、出演者全員の氏名です。見るための冊子というより記録に近いものです。
販売は長崎商工会議所・好文堂書店・メトロ書店(アミュプラザ長崎本店)・紀伊國屋書店(ゆめタウン夢彩都 長崎店)の4か所。令和7年版には「10月7日〜9日は販売をしておりません」という注記が商工会議所についていました。くんちの3日間は商工会議所では買えないということです。
栞(しおり)|通年もの・300円
「長崎くんちの栞」は300円(税込)です。こちらは年ごとのものではなく通年の冊子で、平成29年に改訂版が出ています。
中身は長崎くんちの歴史とくんち用語の解説、それに庭見世・庭先回りでの花紙の書き方の例です。祭の背景を知りたいなら手拭いよりこちらが向きます。販売は長崎商工会議所と好文堂書店です。
くんちの歴史は 長崎くんちの歴史 にもまとめました。
手ぬぐいの使い道
買ってからどうするかで、選ぶものが変わります。
観覧のときに持つなら、首にかけるか手に持つ使い方です。くんちは10月7〜9日の祭で、朝7時台から奉納が始まります。朝は冷えますが、日が上がれば汗もかきます。
飾るなら、6ヵ町ぶんをそろえた意味が出ます。その年の踊町の組み合わせは、次に同じ顔ぶれになるまで7年かかります。年を特定できる記録になります。
手拭いは幅34〜35cm前後が標準です。横に掛けるなら40cm前後のタペストリー棒が合います。マグネット式なら6枚を入れ替えながら飾れます。
使う前提なら、さじき運営委員会のショルダーバッグや巾着袋のほうが用途に合います。
過去の年のものは買えるか
振興会からは買えません。 手拭いセットは「在庫がなくなり次第販売終了」で、サイトに載るのはその年のものだけです。
振興会のお知らせは年ごとにアーカイブされていて、2026年・2025年・2023年の分が残っています。ただし残っているのはお知らせのページで、商品の販売ページではありません。
残る経路はショッピングサイトです。踊馬場さじき運営委員会の手ぬぐいが出ていることがあります。限定販売が終わったあと、年を指定して探せるのはここだけになります。
よくある質問
Q. おくんちの手拭いはいくらですか。
A. 振興会の「長崎くんち手拭いセット」が1セット4,500円(税込)です(令和8年)。6ヵ町ぶんが化粧箱に入っているので、1枚あたり750円になります。令和7年は4,300円でした。
Q. 手拭い2026の内容は。
A. 令和8年(2026年)の踊町6ヵ町=今籠町・油屋町・元船町・上町・鍛冶屋町・筑後町の手拭いがそろって入ります。価格は4,500円(税込)、化粧箱入りです。
Q. グッズは何がありますか。
A. 振興会が案内しているのは手拭いセット(4,500円)・赤本=プログラム(300円)・栞(300円)、それに諏訪神社くんち踊馬場さじき運営委員会のショルダーバッグ(3,800円)と巾着袋です。
Q. 2026年の出し物は。
A. 今籠町が本踊、油屋町が川船、元船町が唐船祭、上町がコッコデショ、鍛冶屋町が七福神寳船、筑後町が龍踊です。2027年(令和9年)は7ヶ町で、馬町・東濵町・八坂町・銅座町・築町・湊町・広馬場町になります。
Q. 現地で手拭いをもらえますか。
A. まきものは踊町が観客席へまくものなので、受け取れるかは運です。確実に手に入れたいなら手拭いセットを買うことになります。
まとめ|手ぬぐいの買い方
- 振興会の手拭いセット|令和8年は4,500円(税込)・化粧箱入り・6ヵ町ぶん
- 年ごとに値段が変わる(令和7年は4,300円)
- 買える場所はさじき運営委員会・長崎歴史文化博物館・石丸文行堂・長崎商工会議所ほか
- 通販の案内はない。遠方なら石丸文行堂のオンラインストアかショッピングサイト
- 販売開始は8月下旬から9月上旬ごろ。在庫がなくなり次第終了
- 現地のまきものは買えない。観客席で受け取るもの
- 紙ものは赤本300円・栞300円。栞は通年もので歴史と用語の解説が入る
手拭いセットは在庫がなくなり次第終了で、販売場所は長崎市内の4か所です。買いに行くなら、くんちの3日間に合わせるのが確実です。日程は10月7日〜9日で固定されています。
→ 長崎くんち2027のスケジュール|3日間の違いと時刻表の読み方
→ 長崎くんちの踊町|7年に一度の輪番と演し物
→ 長崎くんちの観覧席|4つの踊場の料金と販売日
→ 長崎くんちの歴史|1634年の始まりと国指定まで
この記事の情報は2026年10月20日時点で、長崎くんち公式サイト(長崎伝統芸能振興会)の「令和7年長崎くんち手拭いセット」ページ、「長崎くんちオリジナル商品」ページ、お知らせ一覧を確認したものです。価格はすべて税込で、令和8年(2026年)および令和7年(2025年)の表示です。公式は手拭いセットの販売開始日を日付で出していないため、本文ではお知らせの並び順から推定しています。2027年の価格と販売場所は公式のお知らせでご確認ください。
