有田の陶器市は年に2回あります。そして名前が違います。
春が有田陶器市(2026年は第122回・4月29日〜5月5日)、秋が秋の有田陶磁器まつり(2026年は第22回・11月19日〜23日)です。次に来るのは秋のほうです。回数が100回違うのは、秋のまつりのほうが新しいからです。
比べていくと、お金のかかり方が逆になります。
3分で説明すると
- 春=有田陶器市(第122回・4/29〜5/5の7日間)/秋=秋の有田陶磁器まつり(第22回・11/19(木)〜23(月・祝)の5日間)
- 駐車場は春が1回1,000円、秋は無料
- シャトルバスは春が1日500円、秋は無料
- 春は来場者約120万人。秋の来場者数は発表されていない
- 春は9:30〜16:30が歩行者天国。秋にその記載はない
- 値引きの度合いは春秋とも示されていない
- 秋は紅葉と大公孫樹、春は蔵ざらえ大売出しの系譜
有田の陶器市は年2回ある
よく聞かれるのは「有田で秋に陶器の祭りはありますか」です。あります。
ただし同じ祭の秋版ではありません。主催も名前も性格も別です。
春の有田陶器市は、明治29年の陶磁器品評会と蔵ざらえ大売出しを起点にしています。さらに前史として、お遍路さん向けに窯元や商家が半端物や等外品を売っていたことが伝えられています。「安く売る」が最初からある祭です。
秋の秋の有田陶磁器まつりについて、有田観光協会が最初に書く言葉は「ゆっくり、のんびりと秋に彩られた有田の町が楽しめる」です。性格が違うことが1行目から分かります。
名前が違う(春=陶器市/秋=陶磁器まつり)
検索するときにつまずくのがここです。
- 春|有田陶器市(とうきいち)
- 秋|秋の有田陶磁器まつり(とうじきまつり)
「陶器市」と「陶磁器まつり」。一文字ずつ違います。「有田陶器市 秋」で調べると秋のまつりの情報が出てきますが、案内しているサイトも別です。春は有田商工会議所の有田陶器市サイト、秋は有田観光協会のサイトにまとまっています。
2つの違いを比べる
発表されている数字だけで並べます。
| 春:有田陶器市 | 秋:秋の有田陶磁器まつり | |
|---|---|---|
| 2026年 | 第122回 | 第22回 |
| 期間 | 4/29〜5/5(7日) | 11/19〜23(5日) |
| 来場者 | 約120万人 | 発表なし |
| 駐車場 | 公営1回1,000円 | 無料 |
| シャトルバス | 1日500円・5路線 | 無料・3路線 |
| 歩行者天国 | 9:30〜16:30 | 記載なし |
開催時期|春はGW、秋は11月下旬
春は4月29日から5月5日で日付が固定なので、必ずゴールデンウィークに重なります。宿も交通も1年で最も高い時期です。
秋は11月19日(木)から23日(月・祝)です。勤労感謝の日を含む5日間という組み方です。
規模|回数が100違う
春が第122回、秋が第22回。100年の差があります。
ただし、秋のまつりの中で行われるアリタセラの「茶わん供養・有田のちゃわん祭り」は2026年で第44回です。秋のまつり自体(22回)より古いことになります。
人出|秋の数字は出ていない
春は約120万人とされています。秋の来場者数は発表されていません。
数字では比べられませんが、運営の仕方から差が読めます。春は約3キロのメイン通りを歩行者天国にして7時間通行止めにします。秋にその記載はありません。車を止めなくても成り立つ人出ということです。
値引き|どちらも示されていない
「秋のほうが安い」という案内はありません。 春についても値引きの度合いは出ていません。
分かるのは春の起点が「蔵ざらえ大売出し」だということだけです。安く売る性格は春の側にあります。
一方で秋にはトンバイ塀通り商店会の「一日限定5個超特価の店」(11/19〜23)、有田駅前やきもの散歩道の「ホントは手放したくない逸品」(11/20〜24)といった企画があります。数を絞った特価という形です。
雰囲気|秋は窯焚きの特別公開がある
有田観光協会が挙げる秋の楽しみ方は、窯元での薪による窯焚きの特別公開、秋の期間限定メニュー、着物での町歩きです。
「きもので秋のありたさんぽ」は10月10日から12月13日まで続く長い企画です。祭の5日間だけでないのも秋の特徴です。
秋ならではの楽しみ
2026年の秋は、有田の木が主役です。
大公孫樹は国の天然記念物で、2026年が指定100周年
「有田のイチョウ」が国の天然記念物に指定されてから100周年にあたり、記念イベントが開かれています。場所は大公孫樹(おおいちょう)で、上有田駅から徒歩10分です。
- 記念式典|11月21日(土)15:00〜・大公孫樹前ステージ(雨天時は泉山公民館)
- 集まれ!和装モデル|11月21日(土)10:00〜・翌年のポスター用の撮影(雨天中止)
- 展示|泉山公民館で古写真パネル展と、全国20か所の国指定天然記念物紹介パネル展
- 有田町学芸員とめぐる泉山史跡ツアー|11月21日(土)10:00〜12:00・当日受付9:50まで
紅葉を見に行く足が無料で用意されている
秋の無料シャトルバス1号線は、この大公孫樹と泉山磁石場を往復します。土日祝は約15分おきと本数も多い。紅葉を見に行く足が無料で用意されているということです。
秋は駐車場もバスも無料
ここが最も具体的な差です。
春は公営駐車場が1回1,000円、シャトルバスが1日500円(リストバンド型・小学生以下無料)です。
秋は臨時駐車場が無料(11/19〜23・9:00〜17:00)、シャトルバスも無料です。
秋の臨時駐車場は8か所
秋の臨時駐車場は次の通りです。
- 期間中ずっと|泉山磁石場・体験工房ろくろ座・有田小学校・ほんまち・アリタセラ・有田ポーセリンパーク
- 土日祝のみ|ひらき球場(雨天時使用不可)・佐賀銀行(有田町役場東出張所)
秋のシャトルバスは3路線で発着所がひとつ
秋の無料シャトルバスは3路線で、発着所は有田駅前通り発着所(有田町生涯学習センター前)、有田駅から徒歩2〜3分です。
- 1号線|内山地区経由で大公孫樹・泉山磁石場を往復。11/21〜23は約15分おき
- 2号線|アリタセラ周辺を循環。約30分おき
- 3号線|土日祝のみ。チャイナ・オン・ザ・パークを往復。約60分おき
春の駐車場事情は 有田陶器市の駐車場 にまとめました。
アクセスと駐車場の違い
電車の扱いも変わります。
春は特急が上有田駅に臨時停車します(下りは博多発7時台〜12時台、上りは有田発14時台〜17時台)。「快速有田陶器市号」も博多・早岐発着で走りました。秋にこうした臨時列車の案内はありません。
一方、有田コミュニティバス(大人200円/1日フリーパス500円)は春の陶器市期間だけ運休します(4月28日〜5月6日)。秋は通常運行です。
電車の行き方は 有田陶器市へのアクセス に詳しく書きました。
どちらに行くべきか
目的から逆算します。
- 安く数を買いたい|春。起点が蔵ざらえ大売出しで、約3キロに店が並びます
- 費用を抑えたい|秋。駐車場もシャトルバスも無料で、宿もGWより選べます
- ゆっくり見たい|秋。観光協会の言葉が「ゆっくり、のんびり」です
- 窯元を見たい|秋。薪による窯焚きの特別公開があります
- 紅葉と一緒に|秋。大公孫樹へ無料シャトルバスが出ます
- 人の多さも含めて体験したい|春。約120万人の中を歩くことになります
秋のほうが向いている人
条件を並べると、秋が向く人ははっきりしています。
車で行く人です。春は駐車場が1回1,000円で、しかも初日は7時台から満車が出ます。秋は無料で、臨時駐車場とシャトルバスの両方が無料で用意されています。
小さい子どもや高齢の家族と行く人にも秋が向きます。春は約3キロの歩行者天国を歩く前提ですが、秋は無料シャトルバスが内山地区と大公孫樹を15分おきに結びます。
逆に「掘り出し物を探すのが目的」なら春です。出店の規模が違います。
有田焼を買うなら
どちらに行くにしても、買うものは有田焼です。産地の違いや選び方は 有田焼と波佐見焼、唐津焼とは にまとめました。
行く季節を決める前に1つ使ってみる
春と秋で迷うなら、先に有田焼を1つ使ってみるのが早いこともあります。「数を安く買いたい」のか「気に入った1つを探したい」のかが、使ってみると自分で分かるからです。
有田焼には電子レンジ対応で軽いという実用向けの品もあります。日常で使うつもりなら、現地で探すものもそこから決まります。
現地に行かずに買う手もあります。web有田陶器市は春の会期より早く始まります(詳しくは web有田陶器市)。ふるさと納税で有田焼を選ぶなら 佐賀のふるさと納税 も参考になります。
食べ物は両方の季節にあります。春の陶器市朝粥と秋の陶彩スイーツは 有田陶器市の朝粥 と 有田のグルメ にまとめました。
有田のあとに佐賀県内を回るなら 佐賀のモデルコース、唐津方面は 唐津観光、紅葉の時期を調べるなら 紅葉の見頃 も見てください。
よくある質問
Q. 有田で秋に陶器の祭りはありますか。
A. あります。「秋の有田陶磁器まつり」です。2026年は第22回・11月19日(木)〜23日(月・祝)に開かれます。春の「有田陶器市」とは名前も回数も別です。
Q. 秋と春、どっちが安いですか。
A. 器の値引きについては、どちらも案内がありません。 ただし行くための費用は秋が安いです。駐車場が春1回1,000円に対し秋は無料、シャトルバスが春1日500円に対し秋は無料です。宿もGWを外せます。
Q. 秋の有田陶磁器まつりは今年いつですか。
A. 第22回は2026年11月19日(木)〜23日(月・祝)です。春の有田陶器市は4月29日〜5月5日で日付が固定されていますが、秋は年によって動きます。2027年(第23回)の日程は2026年10月時点で発表されていません。
Q. 秋も歩行者天国になりますか。
A. 秋に歩行者天国の記載はありません。 春は9:30〜16:30(4月29日のみ9:00から)、有田駅から上有田駅の約3キロが車両進入禁止になります。
Q. 秋の来場者は何人ですか。
A. 発表されていません。 春の有田陶器市は約120万人とされています。
まとめ|春と秋の要点
- 春=有田陶器市(第122回・4/29〜5/5)/秋=秋の有田陶磁器まつり(第22回・11/19〜23)。名前が違う
- 駐車場は春1回1,000円、秋は無料
- シャトルバスは春1日500円、秋は無料。秋の1号線は土日祝約15分おき
- 春は約120万人・9:30〜16:30が歩行者天国。秋はどちらも記載なし
- 値引きの度合いは示されていない。春の起点が蔵ざらえ大売出しという事実があるだけ
- 秋は窯焚きの特別公開・着物での町歩き・大公孫樹。2026年は国天然記念物指定100周年
- 春は特急が上有田駅に臨時停車。秋はコミュニティバスが通常運行(春は運休)
→ 有田陶器市2027の日程|何時から行くべきか・狙い目の日
→ 有田陶器市の駐車場|無料・有料と満車の時刻
→ 有田陶器市へのアクセス|JR・車・シャトルバス
→ 有田焼と波佐見焼|どう違うか/唐津焼とは
→ web有田陶器市/有田陶器市の朝粥/有田のグルメ
→ 佐賀のモデルコース/唐津観光/佐賀のふるさと納税/紅葉の見頃
この記事の情報は2026年10月24日時点で、有田観光協会「第22回 秋の有田陶磁器まつり(2026年)」および配下の「臨時駐車場のご案内」「期間中の無料シャトルバスのご案内」「有田のイチョウ国天然記念物指定100周年記念イベント」、同「交通アクセスのご案内」、有田陶器市公式サイト(有田商工会議所)の「有田陶器市とは」、有田観光協会「2026年 第122回有田陶器市 情報」を確認したものです。日程・料金は第122回(春・2026年/開催済み)と第22回(秋・2026年11月19日〜23日/この記事の作成時点では開催前)のものです。値引きの度合い、秋の来場者数については記載がありません。2027年の内容は公式の発表をご確認ください。
