祇園祭で「何時まで」を調べる人が多いのは、日によって終わる時間がまったく違うからです。宵山は23時頃まで、巡行は昼に終わり、神輿は深夜まで続きます。
この記事は、八坂神社が公開している行事ごとの時刻と、巡行が各交差点を通る時刻を並べます。自分が行く日の、自分が見る場所の時刻が分かるようにしています。
3分で説明すると
- 宵山(7月14〜16日)|夕方から23時頃まで
- 前祭巡行(7月17日)|9時出発、新町御池に着くのが11時20分頃。最後尾まで入れて13時頃
- 神幸祭(7月17日)|16時開始、18時30分頃に石段下で差し上げ、21時〜22時45分に神輿が順に御旅所着
- 後祭巡行(7月24日)|9時30分出発、四条烏丸に着くのが11時20分頃
- 還幸祭(7月24日)|17時頃御旅所発、21〜23時に八坂神社へ戻る
- つまり17日と24日は、朝と夜で2回山場がある
「何時まで」は日によって違う
祇園祭は7月1日から31日まで続きます。「祇園祭は何時まで」という質問に一つの答えはありません。日ごとに分けて考える必要があります。
- 宵山の日(14〜16日・21〜23日)|夜が本番。23時頃まで
- 巡行の日(17日・24日)|朝から昼が巡行、夕方から夜が神輿
- 神事の日(それ以外)|朝か夕方に1〜2時間
日程そのものは 祇園祭の日程 にまとめています。
宵山は何時から何時までか
宵山は夕刻から始まります。八坂神社の行事表には「夕刻より」とだけ書かれていて、開始時刻は決まっていません。
露店と歩行者天国は18時頃〜23時頃
祇園祭宵山会議の「宵山ガイド」によると、7月15日・16日の18時頃から23時頃に四条通と烏丸通の一部が歩行者用道路になります。露店が出るのもこの2日です。
つまり「宵山は23時頃まで」というのは、15日と16日に限った話です。
7月14日は規制も露店もない
前祭の宵山は14日から16日の3日間ですが、14日には歩行者天国も露店もありません。山鉾は建っていて祇園囃子も聞こえますが、雰囲気は別物です。
後祭の宵山(21〜23日)も同じで、規制も露店もありません。規制の有無は 祇園祭の交通規制 にまとめています。
16日の夜は22時に日和神楽がある
宵山の最終日である7月16日は、22時から日和神楽があります。翌日の巡行の晴天を祈って、各山鉾町の囃子方が町家と四条御旅所の間を往復しながら祇園囃子を奏でます。
長刀鉾だけは八坂神社まで行って囃子を奉納します。人出が引いたあとの時間帯なので、宵山の喧騒とは違う祭の一面が見られます。
7月17日の時刻表
前祭巡行と神幸祭が同じ日にあります。朝9時に始まって、終わるのは夜です。
午前|山鉾巡行
- 9時00分|四条烏丸を出発(先頭は長刀鉾)
- 9時35分|河原町四条
- 10時20分|河原町御池
- 11時00分|烏丸御池
- 11時20分|新町御池
この時刻は先頭の長刀鉾のものです。23基すべてが通り過ぎるには、先頭から1時間半ほどかかります。新町御池で最後尾まで見るなら、13時頃までかかると考えてください。
巡行順は毎年変わる
巡行の順番は7月2日の鬮取式で決まります。順番が固定されている「くじ取らず」の山鉾を除き、年ごとに入れ替わります。
2026年の前祭は、長刀鉾・郭巨山・占出山・山伏山・函谷鉾・油天神山・綾傘鉾・太子山・月鉾・蟷螂山・孟宗山・保昌山・鶏鉾・木賊山・四条傘鉾・霰天神山・菊水鉾・伯牙山・白楽天山・芦刈山・放下鉾・岩戸山・船鉾の順でした。
後祭(2026年)は、橋弁慶山・北観音山・鯉山・八幡山・浄妙山・南観音山・鈴鹿山・役行者山・黒主山・鷹山・大船鉾の11基です。
見たい山鉾が何番目に来るかは、その年の順番が出るまで分かりません。順番は京都市観光協会の公式デジタルマップ(前祭/後祭)に載ります。
くじ改めは9時すぎ|四条堺町
巡行の順番どおりに進んでいるかを確認するくじ改めは、前祭では四条堺町で行われます。四条烏丸を出てすぐの地点なので、9時台の前半です。
夕方から夜|神幸祭
八坂神社の行事表によると、神幸祭の時刻はこうです。
- 16時00分|神幸祭(八坂神社で祭典)
- 18時00分|神輿渡御出発式。石段下で三基の差上げ
- 18時30分頃|石段下に三座の神輿が集結して差し上げ
- 21時00分〜22時45分|神輿が順に四条御旅所へ到着(神輿ごとに時刻が違う)
八坂神社は行事の一覧で御旅所の到着を「午後8時から9時ごろ」としていますが、神輿別の巡行図では21時00分から22時45分です。神輿によって2時間近い差があります(祇園祭の神輿)。
巡行が終わってから神輿が始まるまでは、3時間ほど空きます。この間に食事をとって移動する、という組み方ができます。神輿の見方は 祇園祭の神輿 にまとめています。
7月24日の時刻表
後祭巡行・花傘巡行・還幸祭が同じ日にあります。
午前|後祭巡行と花傘巡行
- 9時30分|烏丸御池を出発(先頭は橋弁慶山)
- 10時00分|河原町御池
- 10時40分|四条河原町
- 11時20分|四条烏丸
同じ9時30分に花傘巡行も出発します。傘鉾十余基・馬長稚児・児武者などが列を組み、八坂神社に到着して舞踊などを奉納します。到着時刻は、八坂神社の巡行図では11時、行事の一覧では正午頃と書かれていて一致しません。11時から正午の間と見ておくのが安全です。
後祭の巡行は前祭と逆向きです。前祭と同じ場所で待っていると、来る方向が反対になります。
夕方から深夜|還幸祭
- 17時00分頃|四条御旅所を三基の神輿が出発
- 夜|八坂神社又旅社で祭典。そのあと神輿に灯を入れる
- 21時〜23時|八坂神社に還幸
祇園祭で最も遅くまで続くのが還幸祭です。23時頃まで動きます。
自分が見る場所を通るのは何時か
巡行の時刻を調べるとき、出発時刻だけでは足りません。自分が立つ場所に何時に来るかが必要です。
前祭(7月17日)の場合、四条烏丸の出発から数えた経過時間はこうなります。
- 四条堺町|出発から数分(くじ改め)
- 河原町四条|35分後
- 河原町御池|1時間20分後
- 烏丸御池|2時間後
- 新町御池|2時間20分後
後祭(7月24日)は烏丸御池の出発から数えます。
- 河原町御池|30分後
- 四条河原町|1時間10分後
- 四条烏丸|1時間50分後
いずれも先頭が通る時刻です。最後尾まで見たい場合は、ここから1時間以上を足してください。見る場所の選び方は 祇園祭はどこで見るか にまとめています。
辻回しは何時頃か
鉾が交差点で向きを変える辻回しは、巡行が曲がる地点でだけ起きます。時刻はその交差点の通過時刻と同じです。
- 前祭|四条河原町 9時35分頃/河原町御池 10時20分頃/新町御池 11時20分頃
- 後祭|河原町御池 10時00分頃/四条河原町 10時40分頃
1基の辻回しには数分かかります。鉾が何基も続くので、その交差点では1時間以上、断続的に辻回しが続きます。先頭に間に合わなくても見られる、ということです。
巡行は何時に終わるか
「巡行は何時まで」の答えは、どこで見るかで変わります。
京都市交通局が市バスを迂回させる時間帯が、実際の目安になります。
- 7月17日の前祭巡行|7時50分頃〜14時10分頃
- 7月24日の後祭巡行|8時10分頃〜13時00分頃
つまり前祭は14時すぎ、後祭は13時頃に道路が戻ります。山鉾が町内へ帰り着いて解体にかかる時間までを含めた時刻です。
何時に行けば場所が取れるか
場所によって必要な早さが違います。
- 四条河原町の辻回し|最も混む。1時間以上前から
- 四条烏丸の出発前|8時台なら山鉾を近くで見られる
- 烏丸御池などの直線区間|30分前でも前列に入れることがある
- 御池通の有料観覧席|席があるので早く行く必要はない
7月中旬の京都は朝から暑く、日陰がありません。1時間以上待つなら水分と日よけは必須です。席の取り方は 祇園祭の有料観覧席 を見てください。
7月の主な行事の時刻一覧
八坂神社が公開している行事表から、時刻が決まっているものを抜き出しました。
- 7月1日 10時|長刀鉾町御千度(八坂神社)
- 7月2日 10時|鬮取式(京都市役所)
- 7月10日 16時30分〜21時|お迎提灯
- 7月10日 20時|神輿洗式(四条大橋)
- 7月13日 11時|長刀鉾稚児社参
- 7月13日 14時|久世稚児社参
- 7月15日 4時30分|斎竹建(四条麩屋町)
- 7月15日 20時|宵宮祭(境内の灯を消す)
- 7月16日 9時|献茶祭
- 7月16日 22時|日和神楽
- 7月23日 14時|オハケ清祓式
- 7月28日 20時|神輿洗式
- 7月31日 10時|疫神社夏越祭
早朝の行事もあります。7月15日の斎竹建は午前4時30分で、祇園祭で最も早い時刻の行事です。
2027年は何曜日か
祇園祭の日程は曜日に関係なく固定です。年によって混み方が変わります。
2027年は7月17日と24日がどちらも土曜日で、7月16日は金曜日です。
- 7月16日(金)|宵山の最終日が金曜の夜。かなり混む
- 7月17日(土)|前祭巡行が土曜
- 7月24日(土)|後祭巡行も土曜
巡行が両方とも土曜になる年です。平日に当たる年より人出が増えると見ておいたほうがいいです。
よくある質問
Q. 7月のスケジュールを教えてください
7月1日の吉符入から31日の疫神社夏越祭まで、ほぼ毎日何かの行事があります。山場は14〜16日の宵山、17日の前祭巡行と神幸祭、21〜23日の後祭の宵山、24日の後祭巡行と還幸祭です。
Q. 後祭のスケジュールはどうなっていますか
7月17〜21日に山鉾を建て、21〜23日が宵山、24日に巡行と還幸祭です。詳しくは 祇園祭の後祭 を見てください。
Q. 一番盛り上がる日はいつですか
人出でいえば7月16日の夜(宵山の最終日・歩行者天国あり)と7月17日(前祭巡行と神幸祭)です。
Q. 雨でも巡行はありますか
巡行は雨天でも行われます。ただし進行が遅れると、通過時刻も後ろにずれます。
Q. 夜に山鉾は動きますか
動きません。山鉾が進むのは17日と24日の午前中だけです。夜に見られるのは、宵山の期間に町内で灯りがついている状態です。詳しくは 祇園祭の宵山 を見てください。
まとめ|日別の「何時まで」
- 7月14日|夕刻から。規制なし
- 7月15日・16日|18時頃〜23時頃(歩行者天国と露店)
- 7月17日|9時〜13時頃(巡行)+16時〜21時頃(神幸祭)
- 7月21〜23日|夕刻から。規制も露店もなし
- 7月24日|9時30分〜13時頃(巡行)+17時〜23時頃(還幸祭)
- 7月28日|20時(神輿洗式)
- 7月31日|10時(疫神社夏越祭)
見どころの回り方は 祇園祭の見どころ も参考にしてください。
この記事の情報は2026年10月19日時点で、八坂神社の「祇園祭の神事・行事」、京都市観光協会の「祇園祭に行こう」、京都市交通局の「祇園祭にともなう市バス・地下鉄の運行変更について」(令和8年)、祇園祭宵山会議(京都府・京都市・八坂神社・祇園祭協賛会・祇園祭山鉾連合会ほか)の「祇園祭 宵山ガイド(WEB版)2026」を確認したものです。通過時刻は目安で、当日の進行によって前後します。
