西馬音内(にしもない)盆踊りは、年に3日しか行われません。その3日以外に衣装と踊りを見られるのが、西馬音内盆踊り会館です。
そして、ここは全館無料です。羽後町公式がそう明記しています。
3分で説明すると
- ★全館無料(イベント等により全館見学できない場合あり)
- 一般観覧 9:00〜17:00
- ★休館日は毎週月曜(祝日なら翌平日)と12/29〜1/3
- ★100年を超える歴史を持つ端縫い衣装の実物が見られる
- ★縦5m×横7mの藍染めの大きな壁掛けと、50人以上の合作キルト
- ★盆踊りの様子を再現した手作りの人形 約50体
- ★200インチの大型スクリーンで紹介動画。英語・台湾語・韓国語に対応
- ★毎月第2土曜14:00から定期公演(1,000円・予約不要)。8月のみ第1日曜
- 住所|羽後町西馬音内字本町108-1/TEL 0183-78-4187
- ★所要時間と駐車場は公式に記載がない
西馬音内盆踊り会館とは
羽後町にある、西馬音内盆踊りの展示と伝承のための施設です。
場所が重要です。この会館は祭の会場である本町通りに面しています。本番では、この会館2階の露台にせり出して作られる櫓の上で囃子が演奏されます。有料観覧席の当日券も、館内の特設販売所で売られます。つまり祭の中心そのものです。
祭の3日間以外でも、ここに来れば衣装の実物と踊りの映像が見られる、という作りになっています。
入場料と営業時間
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 入館料 | ★全館無料 |
| 一般観覧 | 9:00〜17:00 |
| 館内施設の使用 | 22:00まで |
| 休館日 | 毎週月曜(月曜が祝日の場合は翌平日)/12月29日〜1月3日 |
| 住所 | 秋田県雄勝郡羽後町西馬音内字本町108-1 |
| 電話 | 0183-78-4187 |
無料なのは「全館」
羽後町公式の表現は「全館無料」です。一部だけが無料という書き方ではありません。ただし「イベント等により全館見学できない場合があります」という但し書きが付いています。
有料なのは2つだけです。月1回の定期公演(1,000円)と、体験交流ホールを個人や団体が占有して使う場合の使用料です。
月曜に行くと閉まっている
休館日は毎週月曜。月曜が祝日の場合は翌平日が休みになります。年末年始は12月29日から1月3日まで。
注意したいのは、祭の3日間に月曜が含まれる年です。2027年は8月16日(月)〜18日(水)で、初日が月曜にあたります。祭の当日の会館の扱いについては、後述します。
何が見られるか
展示の中身は、羽後町公式が具体的に挙げています。
100年を超える端縫い衣装
いちばんの見どころがこれです。★100年を超える歴史を持つ「端縫い」衣装が展示されています。
端縫いは4〜5種類の絹布を左右対称にパッチワーク状に縫い合わせた、女性専用の着物です。「接ぎ衣装」とも呼ばれます。大切に保管してきた古い絹布を使い、図柄や配色にこだわって作られます。
そして★踊りが上手になったと家族や周囲に認められて初めて着ることが許される、格式の高い衣装とされています。旧家など裕福な家柄の人だけが作ることができた、とも書かれています。祭の夜に遠目で見る衣装を、ここでは近くで見られます。
縦5m×横7mの藍染めの壁掛け
★藍染めの大きな壁掛け(縦5m×横7m)があります。藍染めは男女兼用の衣装で、多くは秋田県南部の伝統的な染技法を用い、手絞りで作られます。
あわせて★50人以上の合作によるキルトのタペストリーも展示されています。羽後町公式は、館内に120人を超える地元女性の手作り作品があると書いています。この会館は、町の人の手仕事が集まった場所でもあります。
盆踊りを再現した約50体の人形
★盆踊りの様子を再現した手作りの人形が約50体。踊りの輪の形や、編笠・彦三頭巾の被り方を立体で見られます。
200インチの映像は3言語に対応
交流ホールで★200インチの大型スクリーンにより、盆踊りの紹介動画を自由に鑑賞できます。しかも★英語・台湾語・韓国語に対応しています。
実際の踊りの動きは、写真だけでは分かりません。音頭とがんけの違い、手指を反らす所作、がんけの1回転——こうしたものは映像で見るのが早いです。踊りの中身は 踊り方と歌詞の記事 にまとめました。
彦三頭巾と編笠の展示は記載がない
一点だけ補足します。羽後町公式にも羽後町観光物産協会にも、彦三頭巾と編笠を単体で展示しているという記載はありません。人形や衣装とともに見られる可能性はありますが、確実なことは書かれていません。この2つの道具の意味は なぜ怖いと言われるのか に整理しました。
所要時間はどれくらいか
★所要時間についての記載は、羽後町にも観光物産協会にもありません。
判断材料になるのは展示の構成です。衣装・壁掛け・キルト・人形という展示物を見るだけなら短時間で回れます。そこに200インチの紹介動画が加わります。動画の長さは公表されていませんが、映像を最後まで見るかどうかで滞在時間は変わるという構造です。
定期公演の日(毎月第2土曜14:00〜15:00)に合わせて行く場合は、公演だけで1時間かかります。
実際に踊りが見られる日がある
この会館のいちばん強い点が、ここです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 定期公演 | ★毎月第2土曜日 14:00〜15:00(8月のみ第1日曜日) |
| 観覧料 | 個人1名1,000円/団体(20名以上)900円 |
| 申込 | ★事前予約は不要 |
| 出演 | 北の盆 |
| 会場 | 西馬音内盆踊り会館 |
羽後町は、実際の踊りを生のお囃子とともに楽しめるとしています。録音ではなく生演奏です。
8月だけ第1日曜に動くのは、祭の直前にあたるためと考えられます。なお8月第1日曜は「藍と端縫いまつり」の日でもあります。こちらは10:00〜16:00に、衣裳を持つ各家・商店が一斉に踊り衣裳を虫干しして展示する行事で、ミニのれんを掲げているところが会場になります。羽後町は町全体が一つの美術館のようになると紹介しています。午前に町を歩き、午後に定期公演を見るという1日が成立します。
踊りを体験できるか
会館には体験交流ホールがあります。羽後町公式は、ここが★踊りの練習に使えると書いています。鏡と、着替え・休憩用の控室もあります。個人や団体が占有して使う場合は使用料が必要です。
さらに、町が開いている一般練習会があります。
- ★町内外関係なく、どなたでも気軽に参加できる
- 毎月第3土曜日(8月は第2土・日曜日)
- 19:15受付 → 19:30グループ練習 → 20:15お囃子に合わせた全体練習 → 21:00終了
- ★事前申し込み不要・参加料無料
- 会場は4〜12月はコミュニティーセンター、2・3月は盆踊り会館
- 持ち物は動きやすい服装。草履や羽織を持っている人は持参
つまり2・3月の第3土曜なら、会館で踊りを習えます。お囃子の練習にも参加できます。問い合わせ先は西馬音内盆踊保存会の事務局です。
祭の期間中はどうなるか
8月16〜18日の3日間、会館は祭の運営拠点になります。
- 囃子は会館2階の露台にせり出して作られた櫓の上で演奏される
- ★有料観覧席の当日券は、館内の特設販売所で各日16:00から販売(先着順・現金のみ)
- 雨天時は、14:00時点で特設販売所に並んでいる人に整理券が先行配布される
この期間の一般観覧の扱いについて、羽後町公式には個別の記載がありません。書かれているのは「イベント等により全館見学できない場合があります」という一般的な但し書きだけです。祭の当日に展示をゆっくり見るつもりで行くのは、避けたほうが確実です。日程と当日の流れは 西馬音内盆踊りの日程 にまとめました。
アクセスと駐車場
最寄りはJR奥羽本線の湯沢駅。駅からは羽後交通の西馬音内線があります。車なら湯沢横手道路の湯沢インターチェンジから国道398号線を北上して約15分です。
★会館の駐車場についての記載は、羽後町にも観光物産協会にもありません。祭の期間中は会場周辺に臨時駐車場(乗用車1,000円・13:00から)が設けられますが、これは祭のためのものです。平日に訪ねる場合は、電話(0183-78-4187)で確かめるのが確実です。
羽後町の他の見どころ
会館だけで半日になることは多くありません。羽後町観光物産協会が挙げている施設を組み合わせると、1日の形になります。
| 施設 | 内容 |
|---|---|
| 五輪坂温泉としとらんど | 温泉宿泊施設。日帰り入浴可。羽後牛のステーキなど。アルカリ性の無色透明な源泉 |
| 阿専(asen) | 明治中頃建造の登録有形文化財の農家住宅を改装したカフェ兼農家民宿 |
| 鈴木家住宅 | 県内現存最古級の茅葺き古民家とされる |
いずれも羽後町内です。会館で衣装を見てから、温泉か古民家へ回るという組み立てになります。
近くに泊まれる場所
★羽後町観光物産協会が載せている宿泊施設は7軒だけです。
| 施設 | 定員 |
|---|---|
| 五輪坂温泉としとらんど | 本館58/別館30/ログハウス5/コテージ計4 |
| 旅館 川原田館 | 40 |
| かやぶき山荘 格山 | 5 |
| 農家民宿りら | 5 |
| 阿専(asen) | 5 |
| 鈴木家住宅 | 7 |
| yado&kissa UGO HUB | 8 |
祭の期間以外ならこれで足りますが、8月16〜18日はまず埋まります。宿の取り方は 西馬音内盆踊りの宿とツアー にまとめました。
よくある質問
盆踊りをテーマにした宿泊施設はどこですか
「盆宿U」です。西馬音内盆踊りをテーマにした「泊まれる文化交流施設」で、宿泊棟・サウナ・パブリックラウンジ・コミュニティスペースがあります。住所は羽後町西馬音内本町47、電話は0183-56-7615です。なおこの施設は羽後町観光物産協会の宿泊施設一覧には載っていません。
入館料はいくらですか
★全館無料です。有料なのは、毎月第2土曜の定期公演(個人1,000円・団体900円)と、体験交流ホールを占有して使う場合の使用料だけです。
なぜ顔を隠すのですか
羽後町観光物産協会は「踊り上手たちが顔を隠すために用いる」と説明しています。彦三頭巾の由来については羽後町が「定かではない」とし、日除け・虫除けの黒布説と歌舞伎の黒子説を挙げています。詳しくは なぜ怖いと言われるのか にあります。
東京で踊れますか
町外で踊りを習える場があるかどうかについて、羽後町と観光物産協会のページに記載はありません。確実なのは羽後町の一般練習会で、町内外を問わず誰でも参加でき、申込不要・無料です。毎月第3土曜の19:15受付、21:00終了です。
ツアーはありますか
2026年10月26日に読売旅行のキーワード検索で「西馬音内盆踊り」を調べたところ、該当するツアーは0件でした。会館そのものを目的地にしたツアーも見当たりません。
まとめ|西馬音内盆踊り会館の要点
- ★全館無料。一般観覧 9:00〜17:00
- ★休館日は毎週月曜(祝日なら翌平日)と12/29〜1/3
- ★100年を超える端縫い衣装の実物が見られる
- ★縦5m×横7mの藍染めの壁掛け、50人以上の合作キルト、約50体の人形
- ★200インチの映像は英語・台湾語・韓国語に対応
- ★定期公演は毎月第2土曜14:00〜15:00・1,000円・予約不要(8月は第1日曜)
- 体験交流ホールは踊りの練習に使える(鏡・控室あり/占有使用は有料)
- ★一般練習会は町内外問わず参加自由・無料・申込不要。2・3月は会館が会場
- 祭の3日間は囃子の櫓と当日券の特設販売所になる
- ★所要時間と駐車場は公式に記載がない
- 羽後町の宿は公式一覧で7軒
→ 日程と時間/宿とツアー/なぜ怖いと言われるのか/踊り方と歌詞
この記事の情報は2026年10月26日時点のものです。羽後町公式の「西馬音内盆踊り会館」「西馬音内盆踊り定期公演」「西馬音内盆踊り練習会」「藍と端縫いまつり」と、羽後町観光物産協会の「西馬音内盆踊り会館」「羽後町の宿泊施設一覧」「【令和8年】西馬音内盆踊り開催情報」を確認しました。所要時間、会館の駐車場、彦三頭巾と編笠の展示、祭の期間中の一般観覧の扱いについては、いずれのページにも記載がありませんでした。ツアーの有無は2026年10月26日に読売旅行のキーワード検索で調べた結果です。
