祭をしる matsuri

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山鉾巡行が2度ある祇園祭・前祭と後祭の違いと行く日

2026.10.28 読了 9分

祇園祭の山鉾巡行は年に2回あります。7月17日が前祭(さきまつり)、7月24日が後祭(あとまつり)です。

同じ祭の一部ですが、規模も人出も、見える景色もかなり違います。どちらに行くかで体験が変わるので、違いを先に押さえてください。

ひとことで言うと|規模が半分、屋台がない

前祭(さきまつり) 後祭(あとまつり)
山鉾の数 23基 11基
宵山 7月14〜16日 7月21〜23日
山鉾巡行 7月17日 午前9時 四条烏丸発 7月24日 午前9時30分 烏丸御池発
先頭の山鉾 長刀鉾 橋弁慶山
屋台(露店) 7月15日・16日にある ない
歩行者天国 7月15日・16日 18時頃〜23時頃 ない
同じ日の神輿 神幸祭(夕方〜夜) 還幸祭(夕方〜深夜)

後祭は前祭の半分以下の規模で、屋台もない。この2点がすべての違いの土台になっています。

山鉾の数が違う|前祭23基・後祭11基

祇園祭の山鉾は全部で34基(京都市観光協会)。そのうち前祭が23基、後祭が11基です(祇園祭宵山会議の宵山ガイドに載る山鉾名の数)。

基数が倍以上違うということは、巡行を見る時間も変わります。23基が順に通る前祭は、先頭が出発してから最後尾が通り過ぎるまで長くかかります。後祭は11基なので短く終わります。

有料観覧席の枠も違う|団体の上限は前祭100枚・後祭50枚

基数の差は、席の供給にも表れます。京都市観光協会の団体先行予約の案内では、1団体の申込上限が前祭100枚、後祭50枚とされていました。

後祭のほうが席の枠が小さいということです。「後祭は空いているから席は取りやすい」と単純には言えません。席は御池通の一般席で1枚4,500円(税込・2024年)、一般発売は6月上旬の予定です。詳しくは 祇園祭の有料観覧席 にまとめました。

日程が違う

前祭と後祭は、1週間ずれて同じ構造を繰り返します。

宵山の日|前祭7月14〜16日、後祭7月21〜23日

どちらも3日間です。山鉾が建ち、夜に駒形提灯の灯りが入り、祇園囃子が流れます。

山鉾を組み立てる山建て・鉾建ては、前祭が7月10〜14日、後祭が7月18〜21日。建ちかけの山鉾を見るなら宵山より前です。宵山の回り方は 祇園祭の宵山 にまとめました。

巡行の日|7月17日と7月24日

巡行はどちらも午前中です。前祭が7月17日、後祭が7月24日。ちょうど1週間あいています。

日付は毎年固定なので、曜日は年によって変わります。2027年は7月17日・24日がどちらも土曜日です。日程の全体像は 祇園祭の日程 にまとめました。

屋台と歩行者天国が出るのは前祭だけ

ここがいちばん実務的な違いです。祇園祭宵山会議の宵山ガイドによると、

  • 7月15日・16日の18時頃〜23時頃、四条通と烏丸通の一部区間で歩行者用道路規制
  • 歩行者は四条通の左側通行を求められる
  • この間、コインパーキングの出入りができない
  • 7月14日と後祭宵山期間中(7月21〜23日)は、この規制も露店の出店もない

つまり屋台が出るのは祇園祭の31日間のうち2日だけです。「祇園祭の屋台」を目的に行くなら、7月15日か16日に行くしかありません。

逆に言えば後祭には屋台の混雑がないということです。山鉾と町家を見る時間が取れます。屋台の詳細は 祇園祭の屋台 にまとめました。

混雑がまるで違う

混雑の差は、基数の差(23対11)より大きくなります。理由は重なるからです。

  • 山鉾が倍以上あるので、見る対象が多く、回る範囲も広い
  • 屋台があるので、山鉾を見ない人も集まる
  • 歩行者天国になるので、車道まで人が出る

宵山ガイドは熱中症対策と雑踏事故防止を求めていて、全ての山鉾町にAEDを設置し、子どもステーション、エコステーション、マイボトル用給水機を置いています。これだけの備えが必要な混雑だということです。

2027年は巡行が2回とも土曜日

日付が固定なので、年によって混雑が変わります。

日付 2026年 2027年
7月16日(宵山・歩行者天国) 木 金
7月17日(前祭巡行) 金 土
7月24日(後祭巡行) 金 土

2027年は巡行が2回とも土曜日、歩行者天国の2日目が金曜日。休みを取らずに行けるぶん、人が増える前提で動いてください。混雑を避けるなら後祭の優位が大きくなる年です。

巡行のルートと進む向きが逆

同じ道を通りますが、向きが反対です。

前祭(7月17日) 後祭(7月24日)
四条烏丸 9:00(出発) 烏丸御池 9:30(出発)
河原町四条 9:35 河原町御池 10:00
河原町御池 10:20 四条河原町 10:40
新町御池 11:20 四条烏丸 11:20

前祭は四条通から御池通へ、後祭は御池通から四条通へ。待つ場所を同じにすると、見える時刻が変わります。

出発時刻と出発地点が違う

前祭は午前9時に四条烏丸、後祭は午前9時30分に烏丸御池。30分の差があります。

これは実務に効きます。前祭を出発地点で見るなら、9時前に四条烏丸にいる必要があります。後祭なら9時30分前に烏丸御池です。

くじ改めの場所が違う

巡行の順番を確認する「くじ改め」は、山鉾が1基ずつ止まるので見どころのひとつです。この場所も違います。

  • 前祭:四条堺町
  • 後祭:市役所前

両方で見たいなら、別の場所に行くことになります。

先頭の山鉾が違う|長刀鉾と橋弁慶山

巡行の先頭は毎年決まっています。

  • 前祭の先頭は長刀鉾
  • 後祭の先頭は橋弁慶山

この2基はくじを引かずに順番が決まっていることで知られています。ほかの山鉾は「くじ取り」で順番が決まり、それを巡行当日に確認するのが「くじ改め」です。

「後祭の順番」を知りたい場合は、先頭が橋弁慶山で、以降はその年のくじの結果によります。順番の一覧は 祇園祭のプログラム、山鉾そのものの違いは 祇園祭の山鉾一覧 にまとめました。

後祭だけにあるもの|花傘巡行

後祭には花傘巡行というコースもあります(祇園祭宵山会議の宵山ガイド)。山鉾巡行とは別の列です。

前祭にはありません。基数が少ないぶん、後祭には別の見せ場があるという構成です。

神輿は1週間かけて往復する|神幸祭と還幸祭

山鉾とは別に、神輿の行事があります。前祭と後祭の巡行の日は、神輿の往路と復路でもあります。

日 神輿の行事 内容
7月17日 神幸祭 16時頃 八坂神社本殿で祭典 → 18時 神輿3基が西楼門の下に集結 → 夜、四条寺町の御旅所に入る
7月24日 還幸祭 夕方 御旅所を出発 → 深夜 八坂神社に戻る

つまり神輿は7月17日に神社を出て、1週間を御旅所で過ごし、24日に帰ってきます。前祭と後祭が1週間あいているのは、この往復と対応しています。

山鉾巡行は午前、神輿は夕方から。同じ日に両方見られますが、間に6時間ほど空きます。神輿の見方は 祇園祭の神輿渡御 にまとめました。

どちらに行くべきか

こういう人 行く日 理由
初めて行く 前祭 山鉾が23基。屋台と歩行者天国もある
屋台が目的 前祭の7月15日か16日 この2日しか露店が出ない
混雑が苦手 後祭 基数が半分以下で、屋台も歩行者天国もない
山鉾をじっくり見たい 後祭 人が少なく、1基にかけられる時間が長い
巡行を出発地点で見たい どちらでも 前祭は9時に四条烏丸、後祭は9時30分に烏丸御池
小さい子ども連れ 後祭 混雑が軽い。ただし屋台はない
2027年に混雑を避けたい 後祭 巡行が2回とも土曜なので、前祭の混雑がとくに増える

両方行くなら11日間の中で2回

前祭の宵山(7月14日)から後祭の巡行(7月24日)まで11日間あります。両方見るには、この間に2回京都へ行くか、長く滞在することになります。

現実的なのは7月16〜17日と7月23〜24日の2回です。それぞれ宵山の最終日と巡行当日をまとめて見る形になります。宿は 7月の京都がもともと混む時期なので、早めに押さえてください。

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よくある質問

Q. 後祭の順番はどうなっていますか?
A. 先頭は橋弁慶山で、以降はその年のくじの結果で決まります。順番を確認する「くじ改め」は後祭では市役所前で行われます(前祭は四条堺町)。

Q. 後祭の宵山はいつですか?
A. 7月21〜23日の3日間です。前祭の宵山(7月14〜16日)と違い、屋台(露店)も歩行者天国もありません。

Q. 一番盛り上がる日はいつですか?
A. 人出で言えば、歩行者天国と屋台がある7月15日・16日、または23基が巡行する7月17日です。2027年は7月17日が土曜日なので、とくに人が増える見込みです。

Q. 2027年の日程はどうなりますか?
A. 前祭の宵山が7月14〜16日、前祭の巡行が7月17日(土)、後祭の宵山が7月21〜23日、後祭の巡行が7月24日(土)です。日付は毎年固定です。

Q. 山鉾の数はなぜ違うのですか?
A. 前祭が23基、後祭が11基で、合わせて34基です。巡行が2回に分かれていて、どの山鉾がどちらに出るかが決まっています。

まとめ|前祭と後祭の選び方

  • 山鉾は前祭23基・後祭11基。規模が半分以下になる
  • 屋台と歩行者天国は前祭の7月15日・16日だけ。後祭にはない
  • 巡行は前祭が7月17日 午前9時 四条烏丸発、後祭が7月24日 午前9時30分 烏丸御池発。ルートは逆向き
  • 先頭は前祭が長刀鉾、後祭が橋弁慶山。くじ改めの場所も違う
  • 初めてなら前祭、混雑が苦手なら後祭
  • 2027年は巡行が2回とも土曜日。混雑を避けるなら後祭の優位が大きい

決める前に確認すること

  • 屋台が目的かどうか(前祭の2日だけ)
  • 巡行を出発地点で見るか、途中で見るか(時刻が変わる)
  • 行く年の曜日(土日に当たる年は混雑が増える)
  • 宿を押さえたか

日程は 祇園祭の日程、見どころは 祇園祭の見どころ、交通規制は 祇園祭の交通規制 も参考にしてください。

前祭と後祭は1週間あいています。両方見るなら長く滞在するか2回行くことになるので、宿から決めるのが早いです。

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この記事の情報は2026年10月18日時点で、京都市観光協会の「祇園祭」「祇園祭に行こう」、祇園祭宵山会議(京都府・京都市・八坂神社・祇園祭協賛会・祇園祭山鉾連合会ほか)の「祇園祭 宵山ガイド(WEB版)2026」、京都市観光協会の祇園祭有料観覧席の案内を確認したものです。

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